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2014.10.27

先週観てきた展覧会

サボってばかりで、なかなか投稿できていないので、取り敢えず備忘録として・・です。

先週観てきた展覧会。

日本の中世以降の美の基本の唐物(三井)、バルビゾン派の多様性(三菱)、日本画における金と銀の手法(山種)、台湾出身のアーティストの参加するアート(森)、青空の下楽しいデザインのイスに座って(ミッドタウン)、最後は昨日の町田で赤瀬川展、尾辻は赤瀬川が小説を書く時のペンネームです。

東山御物の美ー足利将軍家の至宝 三井記念美術館
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ボストン美術館 ミレー展 傑作の数々と画家の真実|三菱一号館美術館
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輝ける金と銀ー琳派から加山又造まで 山種美術館
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リー・ミンウェイとその関係 森美術館
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デザイン✖️科学で生まれた楽しいイスたち すわりの森 東京ミッドタウン芝生広場
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「尾辻克彦×赤瀬川原平-文学と美術の多面体-」 町田市民文学館ことばらんど
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と、書いていたら朝刊が赤瀬川原平さんの訃報を伝えていました。


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2014.10.22

日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展

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この展覧会は国立西洋美術館で
2014年10月7日(火)~2015年1月12日(月・祝)まで開催されています。
詳細はHPでご確認下さい。

ホドラーは世紀末の象徴主義の特有のテーマに惹かれると同時に、身近なアルプスの景観をくりかえし描きました。また、類似する形態の反復によって絵画を構成する「パラレリズム」(平行主義)という方法を提案し、人々の身体の動きや自然のさまざまな事物が織りなす、生きた「リズム」を描き出すことへと向かいました。今回の展覧会は、ホドラーの画業をたどりながら、世紀転換期のスイスに生まれた「リズム」の絵画を体感する場となるでしょう。

Chapter 1(光のほうへ ― 初期の風景画)、Chapter 2(暗鬱な世紀末? ― 象徴主義者の自覚)はこの展覧会の(画業の)序章と言えそうです。

 14歳で弟子入りした師が観光客へのお土産に描いていた為、風景画の制作に携わるが、18歳で工房を飛び出してしまう。
無一文のホドラーは徒歩でジュネーブに向かう。
そして、ジュネーブ美術学校のバルテレミー・メンの弟子となる。
ホドラーは、アングルに学びドービニーやコローとも交流のあったメンに鍛えられ、室内で既存の風景画をコピーするのではなく、戸外の光をじかに知覚することを覚える。

 また、貧しかったホドラーは労働者階級の住む町に住み、彼らを描くことも少なくなかった。
クールベのリアリズムを意識した作品も描くが、モデルそのものの苦悩、思索を象徴するような作品へと変化していく。世紀末の空気と両親や兄弟すべてを結核で失った「死」につきまとわれたことが反映されていたと・・・

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そして、リズムの絵画へ・・・・
私は、とても新鮮さを感じながら観てきました。
過去にホドラーの作品は見ているのですが、これだけ体系的に多量の作品に出合えると尚更です。

時系列での鑑賞の中で、クールベ、セザンヌ、クリムト、シャバンヌ、ダンス、音楽、フレスコ画、等々、連想が膨らみます、そして醸成されたホドラーの世界へ。

ホドラーは、この様にも言っています。

「わたしが人間の身体を描くのは、それが身体の情動によって動かされるときである。(・・・・)どんな感情もリズムをもつ」 

「自然の形態のリズムと協働すること、交響すること。わたしはそれおオイリュトミーと呼ぶのだ。」

「色彩は形態と結びつくことで、より強く際立ち、交替と反復から生じるリズムを規定する」 


日本では40年ぶりの回顧展。
出展作100点のうち8割が日本初公開だそうです。

展覧会の構成は以下の通りです。

Chapter 1
光のほうへ ― 初期の風景画

Chapter 2
暗鬱な世紀末? ― 象徴主義者の自覚

Chapter 3
リズムの絵画へ ― 踊る身体、動く感情

Chapter 4
変幻するアルプス ― 風景の抽象化

Chapter 5
リズムの空間化 ― 壁画装飾プロジェクト

Chapter 6
無限へのまなざし ― 終わらないリズムの夢

Chapter 7
終わりのとき ― 晩年の作品群

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《感情 III》 1905年、油彩・カンヴァス、ベルン州
© Kanton Bern

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《木を伐る人》 1910年、油彩・カンヴァス
ベルン、モビリアール美術コレクション


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《恍惚とした女》
1911年 油彩、カンヴァス ジュネーヴ美術・歴史博物館
©Musée d’art et d’histoire, Ville de Genève
©Photo: Bettina Jacot-Descombes

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《「無限へのまなざし」の単独像習作》 1913/1915年、油彩・カンヴァス、ジュネーヴ美術・歴史博物館
© Musée d’art et d’histoire, Ville de Genève © Photo: Bettina Jacot-Descombes

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《バラのある自画像》
1914年、油彩・カンヴァス
シャフハウゼン万聖教会博物館

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《シェーブルから見たレマン湖》 1905年、油彩・カンヴァス、ジュネーヴ美術・歴史博物館
© Musée d’art et d’histoire, Ville de Genève © Photo : Yves Siza

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《トゥーン湖とニーセン山》 1895年、油彩・カンヴァス、ベルン美術館
Kunstmuseum Bern, Staat Bern

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《白鳥のいるレマン湖とモンブラン》 1918年、油彩・カンヴァス、ジュネーヴ美術・歴史博物館
Museum of Art luceernc © Photo: Andri Stadler


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《昼Ⅲ》 1900/10年頃、油彩・カンヴァス、ルツェルン美術館
© Musée d’art et d’histoire, Ville de Genève © Photo: Yves Siza


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2014.10.20

川越まつり

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川越祭りに行ってきました。


古い建物の前を通過する山車を観ていると、さながらタイムトラベルしている気分になりました。膨大な露店が並ぶ会場、ものすご数の観光客、大祭り、祭りだ!祭りだぃ!


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実は「鰻食べて祭りをブラブラ・・」という友人の楽しい!誘いにのりました。

行ってみると、想像を超える規模にびっくり。
そして昼時・・・・
ところが、鰻屋の前には入店待ちの列が・・お腹空いてるし、待つのが苦手な我々は、近くにあったラーメン店で流れ作業の様に生産される(店員は一人でしたが)発泡スチロール器ラーメンをジベタリアンで食べて、隣の露店で表面張力をもう少し利用してもらいたかったコップ酒・・・これが結構イケタ。

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川越まつりの昼間の一つのクライマックスが14〜15時に行われた「曳っかわせ」
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大混雑の中で見学して(カメラとムービー撮も)、帰路の駅に向かったのですが、駅からは続々と人々が排出されてきます。
夜の「曳っかわせ」が一大見物の川越まつり、大変な騒ぎ?になるんだろうな、何て考えながら酔いも冷めてきた・・・・来年は夜かな〜

川越まつり公式サイト

撮ってきた写真、動画等はこちらをクリックしてご覧ください。

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2014.10.16

富岡製糸場

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10月初めに行ってきました。

富岡製糸場は、殖産興業を推進するために国が建てた大規模な建造物群が現存する産業施設です。明治5年創業(アーチ状の入り口に明治5年と刻印があります)時代の息吹と。和洋折衷の大規模建造物群(工法と技術も含めて)がとても魅力的。
当時先端の品質、その技術、労働環境(能力給で、憧れの職業だった様です)にも興味を惹かれました。

先ずは、行ってみて分かったこと(些細な事ですが、大事?)
東京からは遠いな〜
製糸場周辺以外は、余り人影が無い静かな街。
製糸場のトイレ(男性用だけ?)がイベントなどで見かける簡易トイレのみである。
場内にレストランはありません。
上信電鉄の運行本数が少ないので、行き帰りの時間を決めて行動する事。
上州富岡駅迄の、富岡製糸場見学往復割引乗車券がお得。

そして、お勧め見学方法。
先ずは、正面入り口右側の展示コーナーで予備知識を得るといいです。
特にビデオを観ておくこと(20分程度)
次に、ボランティアのガイドツアーに参加、私が参加したガイドさんは、素晴らしく、楽しい方でした。
その後、時間があれば個人で興味を持った場所を重点的に観ること(撮影すること)

スマホの方は、バーコード読み込みで、音声ガイドを利用できます。
(入り口正面左側にバーコード立て看があります、予めHPから読み込むこともできます)
一人で行動したい人には向いて居ます。
有料の音声ガイドもあります。

詳しくは富岡製糸場ホームページでご確認ください、混雑状況も含めて・・・。
HP、よくできています。


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撮ってきた写真等は
こちらからご覧ください。

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2014.10.15

山寺後藤美術館

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十月初めに山形まで行ってきました。
山寺立石寺+山寺後藤美術館という計画です。

山寺後藤美術館は地元の実業家後藤氏が収集した美術品を展示公開しています。
私が、子供の頃絵画に興味を持った切っ掛けのバルビゾン派の作品を多く集蔵しています。
ロココ、アカデミズム絵画も良い作品が揃います。
ガラス工芸のコーナーではアールヌーボーを代表するガレ、ドーム兄弟等のランプ秀品が点灯して展示されていて素晴らしい空間です。貸し出しにも積極的の様で、この美術館の作品は、よく見かけます。昨年はbunkamuraザミュージアムで「山寺 後藤美術館コレクション展 バルビゾンへの道」も開催され、観てきました。一度行ってみようかなと思っていたので・・・・・
仙山線の線路をを挟んで立石寺の反対側にあり、立石寺の山容の展望にも良い立地です。
休憩室は、展望フロアにもなって居ます。
コ-ヒ-、お茶のベンダーがあり自由に飲むことができます。

周辺には芭蕉記念館、レストラン、展示室等々があり、自然豊かな中ゆったりと楽しめます。
ちなみに、私が行ったはいは芭蕉記念館は休館日でした。


閑さや岩にしみ入る蝉の声・・・元禄2年(1689)、おくのほそ道をたどり、今の7月13日に山寺を訪れた松尾芭蕉の句。

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中央エントランス、左展示室、右が売店、そしてガラス窓の建物が展望休憩室です。

立石寺などで撮って来た写真は
ここをクリックしてご覧ください。

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2014.10.13

横濱ジャズ・プロムナード2014

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今年は、11、12日の開催でした。
台風が心配でしたが、降らずに済みました。

今年は、ランドマーク・プラザ会場が物産展の会場になっていて、演奏会場になってりませんでしたね。
この場所、毎年人気でしたよね。

ドッグイヤーガーデンも長椅子が設置されてなくて、皆さん階段に座っての観賞、出演者も少なめでした。
横濱ジャズ・プロムナードも変わりつつあるのかな~なんて思いました。

土曜日は、街頭会場を巡り、夕方横浜駅に戻り、そごう美術館で「中澤弘光展」を見て帰宅。
日曜日は、関内ホール、みなとみらいホールで12時~20時まで頑張りました。

出演者も聴衆も高年齢者が多くて・・・・、ジャズ事情の現状ですね。

ということで、高齢者(失礼)のステージばかり見て、聴いてきました。

豊田チカはいい、声に張りと艶があって、上手くて・・・おすすめですよ。(大橋巨泉さんの娘さん、と言っても若くはないですが(失礼))

聴いてきたプログラム

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街角ライブ
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2014.10.12

生誕130年 竹久夢二展

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9月26日~10月6日まで日本橋高島屋で開催されていました。
横浜高島屋に巡回します。(10月15日(水)→27日(月))

大正浪漫へ。 パリへ。 江戸へ。 夢二でたどる、時代のきらめき。

この展覧会では、東西のベルエポック(良き時代)を象徴する画家として、ロートレック、夢二を対比する試みを行っています。
概ね時系列での展示でした。

「大正の浮世絵師」「大正歌麿」「夢二式美人」「宵待ち草」の作詞
「大正浪漫を代表する画家」など、いろいろな言われ方をされますが、この個性は魅力ありますよね。
三人の女性は(たまき、彦乃、お葉)夢二の展覧会では必ず紹介されますよね、作品が変わっていく過程も面白いかもしれません。
時代の寵児となった夢二は、絵本、挿絵、芝居の世界へと活躍する世界を拡げていきます。
浴衣のデザインも手掛けており、テキスタイルの先駆者でもありました。
日本橋に夢二デザインの生活品を扱う港屋絵草子店も開業したりもしました。
会場でイメージ展示されていました。

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後年、米国でも展覧会を開催するも結果は思わしくなかったようです。

夢二のスクラップ帳も展示されていて、夢二が参考にした画家たちがわかります。
ジャポニスムの影響をロートレックなどの作品に見出し、同じ大衆の美を描いた夢二と対比しています。


HPの解説

大正ロマンを代表する詩人画家・竹久夢二(1884~1934)の生誕130年を記念し、新たな視点からその芸術と生涯を振り返ります。独特の情感をたたえた美人画で一世を風靡した夢二ですが、雑誌の表紙や広告から日用品まで幅広くデザインを手がけ、商業美術や出版の世界でも卓越した存在でした。その姿は、19世紀末のパリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864~1901)に重なります。ともに画壇に属さず、時代の先端を読み取る感性を持ち、版画やポスターを独立したジャンルにまで高めた2人は、ベル・エポック(良き時代)を象徴する芸術家といえるでしょう。本展では、夢二とロートレック、また東西のベル・エポックに共通するロマンチシズムに着目し、対比を試みました。初期から晩年までの代表作をはじめ、ゆかりの作家の作品や資料など約200点を通して、古き日本への郷愁と西洋への憧れがとけあった夢二の世界をあらためてご紹介します。

展覧会の構成は以下の通りでした。

第一章 夢二の足跡 ―美術史の中で、人々の間で―
若き日、夢見た巨匠たち
夢二式美人の誕生と変遷
前衛画家たちとの交友
旅と郷愁、現代の文人画

第二章 ―ロートレックとパリの画家たち―
夢二のスクラップ帳
世紀末の美意識 ―西洋と日本の出会い
酒場、歌と踊り
商業美術の興隆

第三章 夢二のロマン ―江戸情緒と近代文学―
港屋絵草子展
芝居の世界
異国への憧れ
文学と美術の融合

第四章 夢二のモダン ―メトロポリスに生きて
都市の中の造形
デザインの先駆者
震災とアール・デコ
洋行 ―1930年代の欧米へ
エピローグ ―夢二の理想郷


 


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竹久夢二  憩い(男)  昭和初期 夢二郷土美術館蔵

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竹久夢二  憩い(女)  昭和初期 夢二郷土美術館蔵


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竹久夢二  宵待草  昭和6年 ハワイ・ジャパニーズ・センター蔵


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竹久夢二  立田姫  昭和6年 夢二郷土美術館蔵


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アンリ・ド・ツールーズ=ロートレック
ムーラン・ルージュ、ラ・グュ   1897年  サントリーポスターコレクション

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