生誕130年 竹久夢二展
9月26日~10月6日まで日本橋高島屋で開催されていました。
横浜高島屋に巡回します。(10月15日(水)→27日(月))
大正浪漫へ。 パリへ。 江戸へ。 夢二でたどる、時代のきらめき。
この展覧会では、東西のベルエポック(良き時代)を象徴する画家として、ロートレック、夢二を対比する試みを行っています。
概ね時系列での展示でした。
「大正の浮世絵師」「大正歌麿」「夢二式美人」「宵待ち草」の作詞
「大正浪漫を代表する画家」など、いろいろな言われ方をされますが、この個性は魅力ありますよね。
三人の女性は(たまき、彦乃、お葉)夢二の展覧会では必ず紹介されますよね、作品が変わっていく過程も面白いかもしれません。
時代の寵児となった夢二は、絵本、挿絵、芝居の世界へと活躍する世界を拡げていきます。
浴衣のデザインも手掛けており、テキスタイルの先駆者でもありました。
日本橋に夢二デザインの生活品を扱う港屋絵草子店も開業したりもしました。
会場でイメージ展示されていました。
後年、米国でも展覧会を開催するも結果は思わしくなかったようです。
夢二のスクラップ帳も展示されていて、夢二が参考にした画家たちがわかります。
ジャポニスムの影響をロートレックなどの作品に見出し、同じ大衆の美を描いた夢二と対比しています。
HPの解説
大正ロマンを代表する詩人画家・竹久夢二(1884~1934)の生誕130年を記念し、新たな視点からその芸術と生涯を振り返ります。独特の情感をたたえた美人画で一世を風靡した夢二ですが、雑誌の表紙や広告から日用品まで幅広くデザインを手がけ、商業美術や出版の世界でも卓越した存在でした。その姿は、19世紀末のパリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864~1901)に重なります。ともに画壇に属さず、時代の先端を読み取る感性を持ち、版画やポスターを独立したジャンルにまで高めた2人は、ベル・エポック(良き時代)を象徴する芸術家といえるでしょう。本展では、夢二とロートレック、また東西のベル・エポックに共通するロマンチシズムに着目し、対比を試みました。初期から晩年までの代表作をはじめ、ゆかりの作家の作品や資料など約200点を通して、古き日本への郷愁と西洋への憧れがとけあった夢二の世界をあらためてご紹介します。
展覧会の構成は以下の通りでした。
第一章 夢二の足跡 ―美術史の中で、人々の間で―
若き日、夢見た巨匠たち
夢二式美人の誕生と変遷
前衛画家たちとの交友
旅と郷愁、現代の文人画
第二章 ―ロートレックとパリの画家たち―
夢二のスクラップ帳
世紀末の美意識 ―西洋と日本の出会い
酒場、歌と踊り
商業美術の興隆
第三章 夢二のロマン ―江戸情緒と近代文学―
港屋絵草子展
芝居の世界
異国への憧れ
文学と美術の融合
第四章 夢二のモダン ―メトロポリスに生きて
都市の中の造形
デザインの先駆者
震災とアール・デコ
洋行 ―1930年代の欧米へ
エピローグ ―夢二の理想郷
竹久夢二 憩い(男) 昭和初期 夢二郷土美術館蔵
竹久夢二 憩い(女) 昭和初期 夢二郷土美術館蔵
竹久夢二 宵待草 昭和6年 ハワイ・ジャパニーズ・センター蔵
竹久夢二 立田姫 昭和6年 夢二郷土美術館蔵
アンリ・ド・ツールーズ=ロートレック
ムーラン・ルージュ、ラ・グュ 1897年 サントリーポスターコレクション
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