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2013.07.13

プーシキン美術館展 フランス絵画300年

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横浜美術館で7 月6日〜9月16日まで開催されています。

この展覧会は、東日本大震災と原発事故で、やむなく延期になった曰く付きの展覧会ですよね。
因みに、あの日私は新横浜に到着した電車の中にいて、地震に遭遇しました。

この展覧会、当初は横浜美術館が第一会場の予定だったようですが、今回は愛知県美術館から巡回してきました。さらに神戸市立博物館に巡回します。

横浜美術館で2005年に開催された 『ルーヴル美術館』展
19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ
の時の長蛇の列が記憶にありますが、この展覧会も混雑が予想されますね、早めのお出かけをお勧めします。

ロシアのプーシキン美術館が、これほどまでに充実したフランス絵画のコレクションを擁す、その訳は―。
その収集の歴史にも注目です。
エカテリーナ2世をはじめ、サンクトペテルブルグで宮廷文化を謳歌したロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族たち、そして19世紀の産業革命で財をなし、新たな絵画の買い手となった、モスクワの大富豪。作品とコレクターとの関係に興味津々です。

たとえばこの様に・・・・・・
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フィンセント・ファン・ゴッホ 医師レーの肖像 1889年 油彩、カンヴァス

例の耳切断事件で神経症の発作を起こして入院した時の医師フェリックス・レーの肖像画ですが、医師はこの絵が気に入らず、鶏小屋の穴をふさぐのに使われていたという逸話があります。早々に安価で売り払われたのち、シチューキンの眼にとまりロシアへ渡りました。
セルゲイ・シチューキン(1,854〜1936年)は、繊維貿易で巨万の富を築いた企業家の三男でピカソやマティスなど、フランス国内でも評価の定まらない前衛画家の可能性をいち早く見抜き、最大の注文主兼パトロンとなった人物とのことです。

チラシに使われているルノワールの≪ジャンヌ・サマリーの肖像≫が人気のようですが、(「幸福の画家」そのものの作品ですね)アングルの≪聖杯の前の聖母≫、ブーシェの≪ユピテルとカリスト≫なども見惚れてしまいます。


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ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルの ≪聖杯の前の聖母≫ 1841年 油彩、カンヴァス

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フランソワ・ブーシェ ≪ユピテルとカリスト≫ 1744年 油彩、カンヴァス

展覧会の構成は以下の通りです。
絵画史を踏まえたとても解りやすい構成になっています。
どの時代のどんな作家が好みでしょうか?
そういわれても、素晴らしい作品ばかりですので、困りますよね

会場の画像は「夜間特別鑑賞会のため特別に撮影許可が下りました」

第1章 17‐18世紀―古典主義、ロココ
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第2章 19世紀前半―新古典主義、ロマン主義、自然主義
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第3章 19世紀後半―印象主義、ポスト印象主義
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第4章 20世紀―フォーヴィズム、キュビズム、エコールド・パリ
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パブロ・ピカソ  マジョルカ島の女 1905年 グワッシュ・水彩、厚紙

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アンリ・ルソー  詩人に霊感を与えるミューズ 1909年 油彩、カンヴァス


HPの紹介分から

知る人ぞ知る、フランス絵画の宝庫ロシア。17世紀古典主義の巨匠プッサンにはじまり、18世紀ロココの代表ブーシェ、19世紀のアングル、ドラクロワ、ミレー、印象派やポスト印象派のモネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、そして20世紀のピカソやマティスまで――。プーシキン美術館のコレクションの中核をなすフランス絵画の質の高さは、フランス本国もうらやむほどのものです。
本展では、選りすぐりの66点で、フランス絵画300年の栄光の歴史をたどります。なかでも、ルノワールの印象派時代最高の肖像画と評される≪ジャンヌ・サマリーの肖像≫は、最大の見どころです。
「ロシアが憧れたフランス」の粋を、どうぞお楽しみください。

解説が充実した、こちらのサイトを観てからお出かけになると一層楽しめそうです

iMuT プーシキン秘められた物語

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