奇跡のクラーク・コレクション ―ルノワールとフランス絵画の傑作―
この展覧会は三菱一号館美術館で2月9日〜5月26日まで開催されています。
この季節、美術館に行くか、新緑の里山を散策するかいつも迷ってしまいます。
そんなこともあって、この展覧会で私が一番気に入ったのがこの作品です。
まさにこんな風景の中を、一日歩いていたくなります。
モネは、決して恵まれていたとは言えない時代を過ごした?ジベルニューの町をどんな気持ちで歩き、眺めていたのでしょうか?
クロード・モネ ジベルニューの春
1890年 油彩・カンヴァス
「クラークはコレクション形成過程で外部の助言者や専門家の忠告に幻滅し、外部の専門家よりも自分自身の判断することを学んだ」そうです。
今この時点でも同様で、僭越ながら同感です。
チラシには、人生を美しく楽しく生きる幸せ。
と書いてありますが、この展覧会の中心はタイトルの通り数多くのルノワールの傑作展示にあります。
展覧会に行ったなら、まあ、そんなにせかせかと通り過ぎないで、ゆっくり椅子に腰かけて、絵画に囲まれた空間を楽しんではいかがでしょうか。
展覧会の構成は以下の通りです。
●印象はへの道 コローとバルビゾン派の画家たち
●光の画家 印象派の画家たち
●ドガ 古典と印象派をつなぐ画家
●印象派からポスト印象派へ
HPの解説
クラーク美術館(米国マサチューセッツ州ウィリアムズタウン)は、ルネサンス時代から19世紀末までの欧米の傑作を幅広く擁する美術館です。
そのコレクションは、最も有名なフランス絵画をはじめ、彫刻、絵画、素描、写真、さらには銀器や磁器を含む装飾美術まで多岐にわたります。
ニューヨーク・ボストンから車で約3時間。広大な森の中にあるこの美術館のコレクションについて、これまで日本ではほとんど知られていませんでした。2010年、同館の増改築工事に伴い、世界的にもとりわけ質の高い印象派を中心とした絵画の世界巡回展が初めて開催され、2013年2月、ついに日本に上陸します。ルノワール22点を筆頭に、コロー、ミレー、マネ、ピサロ、モネ・・・。まるで宝石箱のような、これまで目にしたことのない奇跡のフランス絵画73点が一堂に。
三菱一号館美術館で「人生を、美しく生きる幸せ。」に出会える幸運にどうぞご期待ください。
ピエール=オーギュスト・ルノワール シャクヤク 1880年頃 油彩・カンヴァス
ピエール=オーギュスト・ルノワール 劇場の桟敷席(音楽会にて) 1880年 油彩・カンヴァス
ピエール=オーギュスト・ルノワール 金髪の浴女 1881年 油彩・カンヴァス
ピエール=オーギュスト・ルノワール 鳥と少女(アルジェリアの民族衣装をつけたフルーリー嬢)
1880年頃 油彩・カンヴァス
ジャン=フランソワ・ミレー 羊飼いの少女 バルビゾンの平原 1862年 油彩、パネル
ジャン=レオン・ジェローム 蛇使い 1879年 油彩、カンヴァス
ジェームス・ティソ 菊 1874‐76年頃 油彩、カンヴァス
クロード・モネ エトルタの断崖 1885年 油彩、カンヴァス
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