備忘録1303
約一カ月休ませて頂いた拙ブログ、再会しようと思います。
少しずつの投稿になるかもしれませんが、今後もお付き合い頂ければ幸いです。
休載連絡をご覧になり、ご心配頂き連絡等をしてきて下さった皆様には、そのお心遣いにあらためて感謝申し上げます。
以下に、観てきた展覧会の中で今週日曜日終了する未投稿(3月24日で終了する)企画展を簡単にまとめてみます。
各美術館のHPの解説引用です、悪しからず。
今後私の感想追記の可能性ありです。
会期:2013年1月19日(土曜日)から2013年3月24日(日曜日)
会場:町田市民文学館ことばらんど2階展示室
戦前の少年たちの人気を集め、一世を風靡した漫画「のらくろ」。軍隊を舞台に繰り広げられる笑いと哀愁、大胆な画面構成や斬新なデザインに子どもだけでなく大人までもが夢中になりました。本展では、晩年を町田市玉川学園で過した作者・田河水泡の90年にわたる人生をひも解き、約100点の原画によって、懐かしさと新しさを合わせもつ「のらくろ」の魅力に迫ります。
近所の町田市立国際版画美術館に同じ日に行きました。こちらは4月7日まで開催しています。
Machida Connection
町田ゆかりの作家展
2013年3月9日(Sat)~4月7日(Sun)
開館25周年の最後を飾る展覧会では、町田に暮らす/暮らした作家たちの版画をご紹介します。版画表現を追究しつづける作家、絵画や立体など多様な表現とのかかわりの中で版画を制作する作家など、版画がもつさまざまな貌を見ることができるでしょう。飯田善國(いいだ よしくに)、若林奮(わかばやし いさむ)、赤瀬川原平(あかせがわ げんぺい)、門坂流(かどさか りゅう)、柄澤齋(からさわ ひとし)ほかの出品を予定しています。
受け継がれる東洋の至宝 PartⅢ
曜変・油滴天目 -茶道具名品展-
静嘉堂文庫美術館
2013年 1月22日(火)~3月24日(日)
世界に三碗のみが現存する「曜変天目」(すべて国宝)のうち、最も光彩が鮮やかな一碗、淀藩主稲葉家に長く秘蔵されたことで知られる“稲葉天目”と、独特の大きな朝顔形の姿に銀色の斑文が美しい「油滴天目」。本展では、この二つの名碗を中心に、信長―秀吉―家康と、天下人の手を経て今日に伝わる“大名物”茶入「付藻茄子」「松本茄子(紹鴎茄子)」、そして仙台藩主伊達家・加賀藩主前田家といった旧大名家、寺社・豪商・著名な茶人等によって所持された茶道具の名品を精選し、公開いたします。おりしも近年、南宋の都であった杭州から、美しい光彩をもつ「曜変」の破片が中国国内で初めて発見され、話題を呼んでいます。南宋宮廷への献上品であった可能性もでてきた曜変天目は、中国の陶磁史上、改めて注目される存在となり、研究の進展が期待されています。 岩﨑彌之助(1851-1908・三菱第2代社長)と小彌太(1879-1945・三菱第4代社長)父子二代が、情熱を傾けて蒐集した静嘉堂の茶道具コレクションを、文庫創設120周年・美術館開館20周年を迎えた記念展PARTⅢとなる本展にて、お楽しみいただければ幸いです。
新井淳一の布
伝統と創生
東京オペラシティーギャラリー
1月12日~3月24日まで
新井淳一(1932-)は織物の町、群馬県桐生市に生まれました。高校を卒業し、家業の織物業に従事する中、伝統的な布作りとともに、早くから新しい染織に加工を施した布の創作へと向かいました。糸の開発・染色・織・加工を通じて布の多彩なテクスチャーを生み出すその仕事は、国内外の素材メーカーや加工業者との連携のもとに行われてきました。 プラスチックフィルムを素材とする金属糸で織り上げた超軽量の布。それを伝統的な絞り染めの技法を使って薬品で部分的に溶かし、透明と反射を共存させた布。また、ウール100%の布を長時間水洗いすることで生まれる量感あるフェルト。布作りの常識にとらわれず、その原点を見つめることから生まれる新井の布は、常に見る者を驚かせます。 新井はファッションとの関わりでもその名を広く世界に知られるところとなりました。1970年代から80年代にかけて、三宅一生や川久保玲ら、日本を代表するファッションデザイナーとの妥協のないものづくりの協働は、新井の制作の領域を拡大させていきました。本展は新井淳一の60年に及ぶ仕事の全貌を紹介する大規模な個展です。新作を含む多様な技法による布約60点を展示し、伝統的な手仕事を起点に新しいテクスチャーの創造に取り組んできた新井の発想を浮かび上がらせます。展示構成はパリを拠点に活動する建築家ユニットDGT(ドレル・ゴットメ・田根/アーキテクツ)の田根剛が担当。ダイナミックなインスタレーションにより、空間の中で自在に形を変える布を体感していただくほか、新井自身の言葉などを映像と音による空間演出で紹介します。
一枚の布に込められたものづくりの思想は、私たちに新たな創造のインスピレーションをもたらしてくれることでしょう。
現代への扉
実験工房展
戦後芸術を切り拓く
神奈川県立近代美術館鎌倉・別館
1月12日~3月24日まで
別館にもこの企画展の展示の一部がありました。
このたび神奈川県立近代美術館 鎌倉・鎌倉別館では「現代への扉 実験工房展 戦後芸術を切り拓く」を開催いたします。
「実験工房」(Jikken K?b? / Experimental Workshop)は、1951年に結成された若手芸術家たちの集まりです。第二次大戦後、社会全体が復興への道を歩みだした頃、美術、音楽、照明、文学などジャンルを超えたグループとして結成されたのが「実験工房」です。メンバーには造形作家の大辻清司[1923-2001]、北代省三[1921-2001]、駒井哲郎[1920-1976]、福島秀子[1927-1997]、山口勝弘[1928-]、作曲家の佐藤慶次郎[1927-2009]、鈴木博義[1931-2006]、武満徹[1930-1996]、福島和夫[1930-]、湯浅譲二[1929-]、ピアニストの園田高弘[1928-2004]、詩人・評論家の秋山邦晴[1929-1996]、さらに照明家の今井直次[1928-]、エンジニアの山崎英夫[1920-1979]が名を連ねました。「実験工房」の名付け親は詩人・美術評論家の瀧口修造でした。
グループとしての活動がおおむね終了する1957年頃までの間、造形・音楽のみならずダンス、演劇、映画といったさまざまなジャンルと結びついた造形活動を行い、そこには常に実験の精神が貫かれていました。実験工房の功績は戦後芸術の先駆として今日、改めて評価すべきものがあります。
本展は、従来の枠組みではとらえることの難しかった実験工房の全貌を、総合的にとらえて紹介する公立美術館としては初めての展覧会です。その多彩な活動の全振幅を検証し、近年とみに高まりつつある再評価の基盤に、確かな一歩を積み重ねたいと思います。
本展は3章構成からなり、第Ⅰ章「前夜」では、七耀会展やCIEライブラリーなどを取り上げ、メンバーが出会い交流を深めていく中で創作された造形作品や資料を展示します。第Ⅱ章?「実験工房の時代」では、コンサート、舞台、映画など多岐にわたる活動の軌跡を、新資料や未公開の映像とともに振り返ります。第Ⅲ章「1960年代へ」では、グループとしての活動を終えた1957年頃から1970年までのメンバーの足跡をたどり、実験工房が同時代の芸術に及ぼした影響について再検証します。
神奈川県立近代美術館 鎌倉は、実験工房の結成と同じ1951年に開館しました。同じ歴史を生きてきたこの建物で、彼らが躍動した時代を体感していただければ幸いです。
戦後9の出発点
1945年以後
神奈川県理知近代美術館別館
1月12日~3月24日まで
神奈川県立近代美術館は、昭和26(1951)年に、鎌倉の鶴岡八幡宮の境内に生まれました。当時の日本は、まだ連合軍の占領下にありました。美術館そのものが「戦後の出発」を期する日本文化の象徴ともいえる存在であったのです。
1950年代の日本は、敗戦を経験した芸術家たちが戦後の生き方や表現の仕方を求めて模索していた時代といえるでしょう。
戦争をあからさまに見つめる作品や、まなざしを自分の身近なものへと向けた作品がある一方で、具象とも抽象ともつかない作品も多く描かれました。50年代も後半になると、社会の秩序が徐々に回復されるのとは対照的に、「非定形」という意味の「アンフォルメル」という抽象表現が優勢になっていきます。
本展覧会では、このように多様に展開された1950年代の芸術を当館のコレクションから精選して紹介します。
「図変り」大皿の世界
伊万里 染付の美
3013年3月1日~3月24日まで
そごう美術館(横浜店)
江戸時代後期、料理文化の隆盛とともに、料理を盛り付けるうつわもより華やかになり、さまざまな文様が描かれた直径30cmを超える大皿が数多く生産されました。本展は、こうした伊万里染付大皿を約140点紹介する初の展覧会となります。 染付大皿が生産されたのは肥前・有田。有田から伊万里の港へと運ばれた大皿は、日本の各都市へと流通し、往時の宴会の場を盛り上げました。 描かれた文様は、獅子牡丹、竹に虎や松に鷹などの伝統的な意匠から、鯉滝登り、恵比寿に大黒、鶴や旭日などのめでたい絵柄、また、当時大流行していた浮世絵を基に描かれたような図様、さらには洒落を利かせたものまで多岐にわたります。絵付け職人たちの美意識が反映された、斬新で大胆な文様の大皿に目を見張ることでしょう。 さらに、大皿を使ったテーブルコーディネートを展覧し、見て楽しめる江戸時代の宴の様子を紹介します。 江戸に生きた人々が大皿に託した想いを感じ取り、「ハレ」の場を彩った伊万里染付大皿の数々をお楽しみください。
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