ここに、建築は、可能か 展
東日本大震災という未曽有の災害に対して、表現者はそれぞれの方法でアプローチをしています。写真家、画家などの作品を見てきましたが、多くの建築家も参加しています。
「みんなの家」建築までの、その過程を記録したビデオ、スタディー模型、そして、4F展示の畠山直哉氏の素晴らしい記録写真を通して、じっくり建築、建築家と地域コミュニティーとの関係のあり方を考えさせてくれます。
この展覧会はTOTOギャラリー・間で1月18日~3月23日まで開催されています。
第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館帰国展です。
2012.8.29-11.25まで、開催され、日本館は「金獅子賞」を受賞しました。
以下はチラシからの引用です。
岩手県陸前高田市に建つ「みんなの家」*は、伊東氏の呼びかけにより3人の建築家――乾久美子氏、藤本壮介氏、平田晃久氏が、共同作業によってひとつの建築をつくるという課題を担い、およそ1年にわたり日本館展示の企画と同時並行させて取り組んできたものです。そして、この「みんなの家」はビエンナーレ会期中に竣工し、地元住民のコミュニティ再生の拠点として活用され始めています。日本館では、その制作過程を百数十個にもおよぶスタディ模型や図面、記録映像などでドキュメントするとともに、同市出身の写真家、畠山直哉氏が撮影した、震災前、震災直後、現在の陸前高田の写真を展示しました。帰国展では、この日本館展示を再構成し、さらに新たなドキュメントとして、陸前高田の「みんなの家」の完成後の姿を、畠山氏の写真によって紹介する予定です。
「ここに、建築は、可能か」という原初的、かつ根本的な設問設定に対し、建築家たちが取り組んだ陸前高田の「みんなの家」での実践が、これからの建築のあり方を考えるひとつの契機となることを願っています。
「みんなの家」=無味乾燥な仮設住宅で暮らす多くの人々に対し、より人間的で居心地の良い空間を提供したいとの想いから、「帰心の会」(伊東豊雄、山本理顕、内藤廣、隈研吾、妹島和世)が提案する、東日本大震災復興支援プロジェクトのひとつ。宮城県仙台市宮城野区、岩手県釜石市平田、同釜石商店街、宮城県東松島市に続き、本展で紹介する岩手県陸前高田市の「みんなの家」が11月18日に竣工。
展示会場スナップ
3F
4F
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