シャガールのタピスリー展 マルク・シャガールとイヴェット・コキール=プランス 二つの才能が織りなすシンフォニー
この展覧会は渋谷区立松濤美術館で12月11日~2013年1月27日まで開催されています。
前回の企画展に続き、この美術館の空間にぴったりあったとても良い展覧会です。
シャガールの作品がタピスリーとして見事に仕上がっています。
新たな魅力がイヴェット・コキール=フランスによって織り込まれています。
タピスリーとリトグラフが一対で展示されていて比較してみることが出来て、その素晴らしさに驚嘆です。
タピスリーはあるひとつの自律的な創造によって、絵画とは別の力強さを主張するので、元になる作品とは同じものではないのですが、それらすべては多様で、もとになる作品を補うものになっているのです。
画家とまったき相互浸透のなかで自律的であることによって、織匠は画家と隔たりが生じるのを避け、もとになる作品の別の様相を発見させてくれるのです。お互いによく知っていることが重要ではあるのですが、それだけではなくて、ひとつの独創というものは、まったく新しい作品がそな備えているはずの、豊かで厳密な解釈によって正当化されなくてはならないのです。
展示されていた「ジャン=ルイ・ブラット氏(シャガール委員会代表)が本展に寄せたメッセージから一部引用です。
マルク・シャガールとイヴェット・コキール=プランス
《赤い雄鶏》 タピスリー 1991年 個人蔵
《「雄鶏と恋人たち」のためのエスキース》 油彩、キャンバス 1950年 AOKIホールディングス蔵
《「トゥルネル河岸」のためのエスキース》 油彩、キャンバス 1952-53年 AOKIホールディングス蔵
《青と黄色の横顔》 タピスリー 1973年 個人蔵
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