中国絵画 ー住友コレクションの白眉ー
この展覧会は六本木一丁目の泉屋博古館で10月13日~12月16日まで開催されています。
開催中、展示変えがありました。
泉屋博古館分館開館十周年記念特別展締めくくりの展覧会です。東京では開館以来まとまた公開の機会のなかった中国絵画を一挙公開です。
中国憧憬、まさに嘗て、憧れの地であり模倣の対象でもありました。
日本画の世界のでも、歴史的に見ればつい最近までその影響は色濃く現れています。
トーハクの東洋館(1月リニューアル開館楽しみ)、その他の美術館等々で、度々中国絵画を見てきました。
その作品の素晴らしさに、本家本元という感を持ったことも否めません。
この展覧会も、少ない点数(約60点)ではありますが、かえって、その作品の、作家の個性が比較対照できて鑑賞後とても充実感がありました。
山水画、その広大な風景の中に小さく描かれた人物に誘われて自分自身を、入り込ませてみると・・・・・・。
「旅に出たい」と思わず口に出そうです。
水墨で描かれた樹木そこに咲く花の色彩、動物の愛らしさの妙は写実と写意の絶妙なバランスです。
静かな展示会場でゆっくり、じっくり楽しませてくれました。
展覧会の構成は以下の通りです。
Ⅰ明末清初 ―個性の結晶
「明末四僧」と並び称された、八大山人、漸江、石涛、雪渓の作品、その描法個性が面白いですよ。
Ⅱ中国絵画周遊
Ⅲ山水画 ―理想郷への旅ー
花鳥画 ―生命への賛歌ー
八大山人 《安晩貼》魚図 清康煕33年(1694) 展示期間終了
漸江 《江山無尽図巻》(部分) 清・順治18年(1661年)
石涛 《黄山八勝画冊》 白龍譚 清時代 展示期間終了
石涛 《慮山観瀑図》 清時代
沈銓 (沈南蘋) 《雪中遊兎図》 清・乾隆2年(1737)
国宝 伝閻次平 《秋野牧牛図》 南宋時代
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