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2012.12.04

気ままにアートめぐり ―印象派、エコール・ド・パリと20世紀美術

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この展覧会は、ブリジストン美術館で10月26日~12月24日まで開催されています。


2日に開催されたイベント、ブロガー、ツイッター、フェイスブック利用者の為の「ブリジストン美術館ナイト」に参加してきました。

あまり遅い時間までいられないので、イベント開始前の16時頃に入館して一通り展示を見てから、イベントに参加しました。
懇親会にもお邪魔したかったのですがトークイベント終了後、内覧会にチョット参加して帰路につきました。
外に出ると雨が降り出し、地下鉄は、事故で動いていない・・・・なんというか。


当日の式次第は次の通りでした。
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第一部の学芸員対談は、女性学芸員お二人が、それぞれの所属美術館の成り立ち、歴史、最近の企画展の紹介を中心にお話をされました。
建築構造上から受ける展示品の制約などのお話は興味深いものでした。
何かと話題になった「三菱一号館の靴音の問題」
これは「床材の問題ではなく天井即床、その厚さが薄いのが原因」というお話に聴衆全員が「ほー」です。
勿論、お二人とも次の企画展の宣伝も忘れずにされていました。
お互いの美術館にどのようにしていく?何て言うお友達トークもあって、とても和んだ雰囲気のいい対談でした。

第二部は、「青い日記帳」Takさん、はろるどさん、6次元 中村邦夫さんによる対談です。
6次元 中村邦夫さんのプリントとその解説に皆さん感心することしきり、楽しみ方のバリエーションを提示して頂きました。

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ブリジストン美術館を10倍楽しむ法
人間関係で読み解く近代絵画<西洋編><日本編>
アンフォルメルをオリエンタリ
ズムで読み解く!

ブリジストン美術館の彫刻作品を例にして、古代から近代までのフォルム変遷のお話は、とかく忘れがちなブリジストン美術館の立体作品の鑑賞視点を提示してくれました。

続いてTakさん、はろるどさんは、所蔵品から2点を選んでの解説でした。

Takさん。

サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワールがこのような形で共に描かれている作品は世界的に観ても類例がないとの事。めったに貸し出されない作品でもあるそうです、お宝なんですね。
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ポール・セザンヌ 《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》 1904-06年頃

コローの「イタリアの女」にまつわるお話もされました。

最後にハロルドさん。
時間が押してきて、短時間でしたが・・・・・。

カイユボット  《ピアノを弾く若い男》について・・・・。
ドビュッシーとの関係を解説されてました、ピアノに置かれた楽譜にそのつながりが垣間見れるとのお話。
また、カイユボットは一生豊かな生活をした人で、描かれたピアノは当時有名なメーカーのピアノで大変高価だったそうです。

ザオ・ウーキーについても簡単にお話しされました。

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ギュスターヴ・カイユボット  《ピアノを弾く若い男》 1876年

以下は、当日撮影を許された3室の様子です。

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第1室 第1章 印象派の誕生

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第4室 第1章 印象派の誕生

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学芸員さんによるミニレクチャー(第4室)

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第5室 第2章 印象派を乗り越えて
正面にセザンヌの作品が3展並べられています。

以上、展覧会の様子と言うよりイベントの話になってしまいましたが、所蔵品だけでこれだけの展覧会を開催できるのは流石ブリジストン美術館ですね。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章 印象派の誕生
第 2 章 印象主義を乗り越えて
第 3 章 20 世紀美術の広がりI─フォーヴィスムの画家たち
第 4 章 日本の近代洋画I─明治から大正へ
     日本の近代洋画II─大正・昭和期
第 5 章 エコール・ド・パリの時代
第 6 章 20 世紀美術の広がりII─キュビスム、シュルレアリスム
第 7 章 戦後の抽象芸術

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