「古道具、その行先」 坂田和實の40年展
この展覧会は渋谷区立松涛美術館で10月3日〜11月25日まで開催されています。
とうとう、既成の美の価値観というような大きな堅牢な壁と撃沈覚悟で真っ向勝負という形になってしまいました。
(坂田和實)
私にとって、永く連れ添えるものは、技術の完成度の高さや、めずらしさを誇る美術品ではなく、用途のために素材と形が硬く結びついた、なんでもない普段使いの日常工芸品で、使われはぐくまれたものだと気がつきました。
(坂田和實)
坂田和實氏は「古道具坂田」主人
松涛美術館の雰囲気にぴったり合ってとても居心地のいい空間が出来上がっていす。
考えてみれば、人によってはガラクタの類の集積に見えるかもしれません。
どうでしょう、古道具の一点一点の前に立つと、いろいろな思いが脳裏に浮かび上がってきまますよ?
渋谷に出かけたらチョッと歩きますが松涛まで行ってみませんか。
展示品を見て何を思うかは人それぞれですね、坂田和實さんも言っておられます。
今回のこの展覧会も、きっと次の世代の人たちから異議申し立てを受け、揺さぶられるに違いありません。そうされることで芯の部分が少しでも明確化され、 継承され、また新しい展開が始まります。古道具、その行き先がどちらの方向に進んでいくのかは今の私にもはっきりとは見えませんが、それを指し示してくれるのは次の世代の若者なのでしょう。
人物埴輪 古墳時代 (日本)
水中眼鏡 昭和 (日本)
雑巾 昭和 (日本)
竹オモチャ 昭和 (日本)
質屋包み紙 昭和 (江戸末期~明治)
ドゴン族祈祷用階段 20世紀 (マリ)
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