棚田康司「たちのぼる。」展
この展覧会は練馬区立美術館で9月16日~11月25日まで開催されています。
この展覧会の作品を観ていくうちに、作品が2つのパターンに分けられるのに気が付くと思います。
ジェイソン?みたいな、チョット怪異?な作品、ワイヤで継がれた人体にはボルト、木ねじ等が表面に顕になっています。
そして、不安そうに立ちすくす子供の作品、細長い手足とひ弱な体躯はとても印象的です。
ベルリンでの7ヶ月間の滞在が制作活動に決定的な影響を与えたと解説には書いてあります。
これらの作品が好きか否かと訊かれたら、チョット不安になります、そんな印象を持った展覧会でした。
作品は過去に何度も拝見していますが、確かに個性的だなとは思っています。
棚田康司さんの言葉
彫刻にとって大切なことは精神性や、神秘性にあると思います。
作品の構成の中で見る人の気持ちが上昇し時には下降する、そうした心の動きを自分の思考や人生に重ね合わせることで、プラスにもマイナスにも作用させるもの、それが彫刻の力だと考えます。
エントランスホール、第一展示、第二展示、第三展示室をフルに使って最新作を含め棚田康司全貌を概観できる展覧会です。
《支配と従属》 1999年の
《父を待つ少年》 2004年
《生える少年》 2010年
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