大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱展
この展覧会は、ニューオータニ美術館で10月6日~11月25日まで開催されています。
会期も残り僅かになってきました。
装丁を基調とした展覧会って結構開催されますよね。
小村雪岱(こむらせったい、1887-1940)、聞き慣れない画家ですが、その作品は時代を象徴するようなとても趣のある作品です。
私は文庫本か、電子ブックで本を読むことが多いので、偉そうなことは言えませんが、矢張りこのような装丁、挿絵の本があったら、チョットした本棚を買ってきて、収めたい気持ちになりますね。
雪岱のデザイン力が遺憾なく発揮された装幀本を中心に、挿絵下図や舞台装置の原画など約200件が展示されています。
泉鏡花の「日本橋」で装丁家としてデビュー、その後多数の装丁を手がけ、挿絵の世界にも活躍の場を拡げます。
さらに舞台美術も手掛け、その作品は今でも引き継がれています。画家、文化人との多彩な交流も紹介されています。
近代日本の先駆け、その時代を懐かしむ企画でもあると思いました。
展覧会の構成は以下の通りです。
第一章 泉鏡花との出会い ―花開く才能
第二章 部隊とのかかわり ―戯曲と舞台装丁原画
第三章 挿絵 ―共鳴する画文
特集 ―装丁の妙
資料/その他
佐野美術館で(こちらも25日まで)小村雪岱 江戸の残り香 ―清水三年坂美術館コレクションより
が開催されています(わたしは行けませんが)
以下、チラシからです。
以下の画像作品は、二ユーオータニ美術館の企画展では展示されていません、悪しからず。
雪の朝 昭和16年頃
赤とんぼ 昭和12年頃
夕涼み(おせん)
櫻
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