篠山紀信展 写真力
この展覧会は、東京オペラシティー アートギャラリーで10月3日~12月24日まで開催されています。
日曜日、観に行ってきました。
そんなに混んでいませんでしたよ。
迫力満点の大きな作品が展示されています。
まさに、「写真力」を感じました。
被写体になった方々がその写真を見て「自分に惚れちゃう」そんな写真を撮るのが上手いな~と言うのが観ての感想です。
この展覧会の最終展示
「2011年3月11、東日本大震災で被災された人々の肖像」はそれまでの展示とがらりと変わってモノクローム。
佇む人々の表情が自然でとても良かった。
あの頃何してたかな~なんて思いながら楽しい時間が過ごせました。
ミュージアムショップでインタビュービデオが放映されています、人柄がよく出ていて面白かったですよ。
以下展示会場で掲示されている篠山紀信のコメントです。
「写真力」って何?「写真力」?
写真の力が漲った写真ね。
写された方も、撮った者も、それを見る人々も、唖然とするような尊い写真。
特に、人の顔の写真ってすごいよね。いろいろなことを思い起こすし、あの頃、あの子と付き合ってたとか、でもグラビアの子に随分お世話になったとか(笑)、あの時代貧乏だったけど今より幸せだったかも・・・・・・とか。
時空や虚実を超えて、脳裏に強くインプットするイメージの力が、写真力ってわけだ。
そんな写真ってどうやったら撮れるかって?
そりゃ大変なんだよ。めったにそんな写真は写らない。
だって人知を超えた写真の神様が降りて来なくちゃ、すごい瞬間は立ち現れないんだもの。
その為にはあらゆる努力をする。被写体へのリスペクト、その場の空気を正しく読み、自分の感性を最大限にヒートアップさせる。すると本当に偶に神様が降臨する。そりゃ、すごいぞ。そこで撮れた一枚は、その人への想いはもちろん、時代や自分史をも思い起こさせる力になってしまうんだから。
で、この展覧会は、50年間にわたって撮ってきた写真の中から、飛び切り写真力のある写真ばかりをえらんでみたものなんだ。
よりすぐりの顔、顔、顔・・・・・・
写真ってスゴイぜ!
展示構成は以下の通りです。
●GOD
鬼籍に入られた人々
勝新太郎 1992年
●STAR
すべての人々に知られる有名人
吉永小百合 1988年
●SPECTACLE
私たちを異次元に連れ出す夢の世界
坂東玉三郎「籠釣瓶花街酔醒」八橋 1999年
BODY
裸の肉体、美とエロスと闘い
MANUEL LEGRIS 1999年
●ACCIDENTS
2011年3月11日、
東日本大震災で被災された人々の肖像
名取市 2011年
渋谷ヒカリエの8/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERYで篠山紀信展が開催されます。
10月24日~11月12日までです。
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