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2012.10.12

アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソール ―写実と幻想の系譜―

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この展覧会は、損保ジャパン東郷青児術館で9月8日(土) -11月11日(日)まで開催されています。

アンソール(1860-1949)の作品と言うとどうしても仮面、骸骨と言うグロテスクなモチーフの作品を思い浮かべてしまいます。
この類の作品は、むしろこの展覧会の出展作品の中では、少数派です。
物足りなさを感じるかもしれません。
アンソールは伝統的なフランドル絵画や、外光主義をはじめとする19世紀の主要な絵画運動から影響を受けていました。ルノアール、モネの印象主義、ルドンの象徴主義、スーラの新印象主義、ゴギャン、ゴッホなどからの影響を受けたのは間違いないようです。
追従することはなかったにしても....
《牡蠣を食べる女》(または色彩の国にて)と言う大きな作品が展示されています、まさに印象派のイメージです。
この作品の酷評が転機になったとも言われれているようですが....
世界で最も多くアンソールの作品を所蔵するアンートワープ王立美術館のコレクションより、素描を含む約50点のアンソール作品をフランドルや同時代の画家の作品と共に展示し、アンソールの芸術を生み出した写実と幻想の系譜をたどります。

展覧会の構成は以下の通りです。

第一章 写実と反アカデミズム
1‐1 アンソールの美術アカデミーにおける古典的描写方法の習得

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ペーテル・パウル・ルーベンス《ミネルヴァ》 1630年


1‐2 外交主義(プレネニスム)
1‐3 アンソールとブリュッセルの仲間たちによる写実的な静物画と肖像画
1‐4 画家は近代の真の英雄である

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ジェームズ・アンソール《イーゼルに向かう自画像》 1890年頃

1‐5 近代生活のイメージ
1‐6 貧しき人々の尊厳

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レオン・フレデリック《ふたりのワロン地方の農家の子ども》 1888年


第二章 グロテスク絵画に向けて
2‐1 光の感受性
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ジェームズ・アンソール《レンブラント”驚いた表情の自画像”の模写》 1884-86年頃

2‐2 線の感受性
2‐3 ジャポニズム
2‐4 想像手段としてのあやかし
2‐5 アンソール芸術における”死の舞踏”とその他の骸骨


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ジェームズ・アンソール《絵を描く骸骨》 1896年頃

この骸骨はアンソール本人です。

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ジェームズ・アンソール《首つり死体を奪い合う骸骨たち》 1891年

父の死、親族の諍いが、この絵の深部にはあるようです。
「肉シチュー」と書かれた札を首から提げているのは?箒で死体を打とうとしている女は?
左の男の骸骨は?誰なのでしょう....仮面がそのようすを下から観ています。

2‐6 仮想
2‐7 カリカチュア、悪魔、仮面
2‐8 プリミティヴィズム:いわゆる15世紀の初期フランドル美術の再発見

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ピーテル・ブリューゲル(子)《七つの善行》 1616年以前 


2‐9 風刺

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 職歴 | 2012.10.16 01:27

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