アール・デコ 光のエレガンス ルネ・ラリック、ドームを中心に
この展覧会は、7月7日~9月23日までパナソニック汐留ミュージアムで開催されています。
本展はアール・デコの照明器具などアール・デコと光の関係に焦点をあてた、これまでにない視点の展覧会です。アール・ヌーヴォーからアール・デコへの変遷は、曲線から直線への変換といった様式的に語られることがほとんどですが、そこには電球の発明など文明の発達も大きく関係していました。本展はドーム、国立セーヴル製陶所、ラリックなどのアーティストが手がけたデザイン性豊かな照明器具を中心に、それらが置かれていたであろう室内に合うイスや花瓶などを加えた約110点を展示し、アール・デコの未来志向性と新しい時代の予感を体感いただきます。
展示は次の部構成になっています。
第一部 プロローグ―カラフル
カラフルな色彩をテーマに当時流行した珍しいガラス技法「パート・ド・ヴェール」による作品を展示しています。
ガブリエル・アルジー=ルソーの作品を中心に展示しています。
パフュームランプに灯りがともされて展示されていてとても綺麗な光景でした。
第二部 サロン―シック
当時の代表作によるサロン再現展示。光を透過する磁器の特質を利用した照明器具に挑戦した作品、ジャン・デュナンの漆芸パネル等々この展覧会で一番バラエティーに富んだ展示コーナーです。
第三部 ダイニング・ルーム―モノトーン
ルネ・ラリックの作品が中心の展示です。
天上灯とガラス食器によるダイニングテーブルが展示されています。ラリックのモノトーンのシックな空間は良いですね。エナメル彩グラスのデザインと色合は魅力的でした。
第四部 エピローグ―レディエンス
豪華客船ノルマンディー号で使われたルネラリックのグラス、当時のポスター等が展示されています。
機械的な量産法と芸実性の実現を両立させたラリックのガラス芸術は、20世紀に花開くインダストリアル・アートの先駆だと言えます。
第四部 アールデコ博覧会 現代装飾美術産業美術国際博覧会
博覧会のポスター、関連書籍党の展示です。
ルネ・ラリック 《カーマスコット「勝利の女神」》
1928年 個人蔵
国立セーブル製陶所 鉢形照明器具 1937年 東京都庭園美術館蔵
ルネ・ラリック 《テーブル・センターピース「三羽の孔雀」》 1920年 北澤美術館蔵
ジャン・デュナン 球形花瓶 1925年 国立近代美術館蔵
ドーム 花紋花瓶 1925年 ベル・デ・ベル南青山蔵
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コメント
美輪さん、コメントを頂きありがとうございます。
私は、前の日曜日、午前中に汐留、午後歩いて丸の内というコースでした。
楽しい一日でした。この展覧会に行くのでしたら、銀座、日本橋、丸の内あたりの画廊、美術館と合わせて計画的に行かれることをお勧めします。
この展覧会も良かったですよ。
投稿: 美輪さんへ | 2012.08.03 13:23
これも興味があります。行けたら行きたいです。
投稿: 美輪 | 2012.08.03 11:42