真珠の耳飾りの少女 (マウリッツハイス美術館展)
この展覧会は東京都美術館で6月30日~9月17日まで開催されています。
ご近所の国立西洋美術館で開催されているベルリン美術館展には、「真珠の耳飾りの少女」が展示されています。2週間前の土曜日に行ってきましたが、こちらは、混んでいませんでした、今はどうなんでしょうね。
両方の展覧会に、レンブラントの作品他、良い作品が沢山展示されています。
今の上野は大変な状況です。
混雑必至の展覧会は、会期早目の日に行くというのが鉄則ですよね、それも出来れば平日。
金曜日の午後、時間がとれたので、行くことにしました。
公式ウェブサイトで確認したところ40分待ちの表示、「昨日は10分待ちだったのに」困ったなぁーと思いましたが、平日に行ける日は当分ないので、行くしかないと。
東京都美術館に到着すると、入場待ち30分、さらに、真珠の耳飾りの少女を最前列で観るためには、列に並んで30分という状況、トーハクで時間潰しでもと思いましたが、何か気持ちが落ち着かないので並ぶ事に。
仕方なく30分並んで入場、そして「真珠の耳飾りの少女」が待っている展示室に直行。
エスカレーターで昇ると直ぐ蛇行の行列、でも並ばなくても「真珠の耳飾りの少女」の前は三重程度の人垣で少し待てば前に出られるし、ゆっくり見られました。(後で、列に並んで観ましたが、立ち止まって観ることはできませんから、「並ぶ意味ないかなぁー」なんて思いました。まあ、ゆっくり歩きながら作品に近づいて行くというのも、鑑賞法としては面白いかもしれませんね。)
但し、これからは更なる混雑が予想されますから、どうなってしまうんでしょうね?
さて、真珠の耳飾りの少女鑑賞へ。
まずは第一印象は、思っていたより淡彩かなぁーと思いました。
青いターバンのイメージからでしょうか?
鑑賞者をまっすぐ見据える目、そのハイライト、心持開いた口、濡れた唇
この謎めいた少女は何を語りかけようとしているのでしょうか?それとも………。
以下、受け売りのミニ知識を。
ウルトラマリーンで描かれたターバンは当時の服装ではありえないそうです、このように巻くこと自体が無かったようですし、青はエプロンに使われる色だそうです、汚れが目立たないためです。
フェルメールの絵には青のエプロン姿に白い帽子(の様な物)の女性が登場しますよね。
そして、真珠の耳飾り。
この時代、養殖真珠は存在せず(日本が始まりですよね)天然真珠は小さいのであのサイズの物はフェイクパールだと。
当時の一般庶民の女性が着ていた服装と真珠、あり得ないターバン(ヘッドドレス)がミステリアスな作品は「オランダのモナリザ」とも「青いターバンの少女」ともいわれる。
作品画面、背景の黒色で時間を止め、ウルトラマリン(青色)のターバンと黄土色との服の補色効果で画面を引き立てています。
そして、白色の襟がハレーションを防いでいると。
作品の前に立つと、一見こんなものかと思うかもしれませんが、ゆっくりじっくり観て来て下さいね、どんどん謎めいた少女の魅力が増幅してきますよ、きっと。
2003年映画化もされています。
映画真珠の耳飾りの少女
オフィシャルサポーター武井咲さん。
展覧会場外の休憩所には武井咲さんが着用した服の展示もありました。
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コメント
mebaruさん、コメントを頂きありがとうございます。
理屈は分かりません、好きで観て回っているだけです。
気が向いたらまたお立ち寄り下さい。
投稿: mebaruさんへ | 2012.07.19 16:53
愛知県の片田舎で細々と年金生活している、絵心の全く判らない唐変木ですが、なぜかフェルメールの絵には魅せられて先日、耳飾りと首飾りのハシゴをしいてきました。
このサイトに寄らせて頂いて美しい絵の数々を見させて頂きました。心和む思いがします。これからも寄らせて頂きますので宜しくお見知りおき下さい。
投稿: mebaru | 2012.07.19 12:13