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2012.07.14

吉川霊華展 近代にうまれた線の探究者

Photo

この展覧会は竹橋の国立近代美術館において下記日程で開催されています。
途中、展示替があります。
 前期:6月12日(火)~7月8日(日)
 後期:7月10日(火)~7月29日(日)
私は前期の展覧会をを観てきました、後期も時間が取れた行きたいと思っています。
私が観に行った日は土曜日の午後にもかかわらず、会場内は寂しくなるような閑散状態でした。
上野のベルリンもマウリッツハイスも良いですけど(良かったですけど)こちらの展覧会、素晴らしいんですけどねぇー。

HPの「ここが見どころ」にはこう書いてあります。

この画家こそ、筆を「使えた」最後の世代の最高峰です。作品を好んでくれる人々に支えられ、展覧会から離れたところで古典と線描美を探究した、忘れられた巨人を復活させます。回顧展は1983 年にサントリー美術館で開催されて以来およそ30 年ぶりです。およそ400 点の作品調査を経て選ばれた約100 点、スケッチ帳38 冊、模写、草稿、資料、印章などを出品。みなさんがほとんどご覧になったことのないものばかりです
 

この神経の生き届いたリズミカルで流れるような線描の美しさはどうでしょう!!
作品を観ていると、心の奥底にしまい込んだ日本人の美しさに対する感性が、呼び起こされる、そんな思いがしてきますよ、きっと。

「正しき伝統の理想は復古であると同時に未来である」
吉川霊華の、この絵画に対する姿勢が作品全体を貫いています。
 展覧会芸術から遠いところに花開いた近代のもうひとつの美の世界。代表的作品ならびに数多くの初公開作品を含む約100 点と、20 代からの38 冊に及ぶスケッチ帳、草稿、資料を展示しています。


東京国立近代美術館開館60周年記念企画
誕生日は無料!!
誕生日当日の方は無料で入館していただきます。(証明できるものをお持ちください。)

だそうです。
期間中に誕生日を迎える方はチャンスですね。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1 章 模索の時代
第2 章 金鈴社の時代
 Ⅰ. 中国の詩と説話
 Ⅱ. 和歌と古典物語
 Ⅲ. 仏と祈り


0001
《藐姑射之処子(はこやのしょし)》
1918 年(大正7 年)東京国立近代美術館蔵

00012
《香具耶姫昇天(かぐやひめしょうてん) 竹取物語》
1920 年(大正9 年) 個人蔵

00013
《山水》1923-24頃 個人蔵

00016
《離潮》1926年対幅 個人蔵 表《離潮》(右幅 部分)

00033
《南極寿星》部分(下半分)1925年 個人蔵


 

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