鹿島茂コレクション2 バルビエ×ラブルール展 アール・デコ、色彩と線描のイレストレーション
この展覧会は練馬区立美術館で4月8日~6月3日まで開催されています。
アール・デコ期を中心に活躍したフランス、ナント出身の二人の画家ジョルジュ・バルビエとジャン=エミール・ラブルールを鹿島茂のコレクションから紹介する展覧会です。
バルビエとラブルールという2人のイラストレーターに共通する「あるもの」が19世紀を突然終わらせ、20世紀を作りだしたということだ。と鹿島氏は書いています。
展覧会の構成は以下の通りです。
<ジョルジュ・バルビエ>
はじめに年表のパネル展示です、珍しいですよね。
●挿絵本
●ファッション・プレート
●舞台の衣装と原画
●広告と定期刊行物
ポショワールで描かれた鮮やかな色彩、色面そして、そのフォルムはアール・デコそのもの、懐かしさを覚えるのは、その潮流は日本にも及び、多くの日本人作家にもその影響は顕著に見られ、親しんできたからなのでしょう。
説明書きを読みながら、その時代背景を思い浮かべて丹念に観ていくと、楽しいですし結構な時間をとられます。
ギリシャ趣味、ロシア・バレエ・モード、ロココ趣味、モダニズム、ジャポニズム、シノワズリ、インド等々から取材したモチーフを取り入れた作品も見受けられ、その面でも楽しめます。
興味のある方は会場でその空気を感じてください。
ポスター《クロチルド・サカロフとアレクサンドル・サカロフ》 1921年 サントリーポスターコレクション
「シェエラザード」『ヴァーツラフ・ニジンスキーのダンスを描いたジョルジュ・バルビエのデッサン』 1913年
「輪投げ遊び。バカンの午後のワンピース』1913年5月
『ガゼット・デュ・ボン・トン―芸術、モード、および流行』 1912-25年
ピエール・ルイス著『ビチリスの歌』より 1922年
<ジャン=エミール・ラブルール>
こちらのコーナーでも、入口に年表が掲示されています。そして、版画作品の紹介。
続いて、次のカテゴリーに分けての展示です。
●挿絵本
●定期刊行物と著作
ラブルールほど「モダン」を感じさせる版画家はいないということ、これに尽きる。 作られたその時から、いわば永遠にモダンな芸術作品というものも確実に存在しているのだ。と鹿島氏は書いています。 私は、頷きながら観てきました。 なるほど、わかるような気がします。
《アンドロメダ》 1935年
J.ヴァルミー=ベス著「百貨店風景」より 1921年
《香水》《スナップショット》1911年
オスカー・ワイルド著『ドリアン・グレイの肖像』
おまけ
この日は、西武池袋線の中村橋駅で降りて→練馬美術館→中村橋駅→電車で石神井公園駅→石神井公園→ちひろ美術館→上井草駅→西武新宿というコース。
石神井公園駅から上井草駅の間は、勿論徒歩での移動です。
楽しめましたよ。
石神井公園で
ドキュメンタリー映画公開記念展 ちひろ 27歳の旅立ち
後日、拙ブログに感想を投稿予定。
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