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2012.05.19

静嘉堂蔵 東洋絵画の精華 ①珠玉の日本絵画コレクション

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この展覧会は世田谷の静嘉堂美術館で4/14(土)~5/20(日)まで開催されています。
こちらも今週(明日) までですね。


静嘉堂文庫創設120周年・美術館開館20周年記念
受け継がれる東洋の至宝 Part1
東洋絵画の精華 名品でたどる美の軌跡
前期:珠玉の日本絵画コレクション 

という、なが~いタイトルの展覧会です。

次回は、
東洋絵画の精華 名品でたどる美の軌跡
後期:至高の中国絵画コレクション
5月23日(土)~6月24日(日)

今回観てきた展覧会の充実度からして、こちらも観に行きたくなります。


この展覧会で話題になったのが(なっているのが)、「平治物語絵巻 信西巻」ですよね。
現在絵巻のかたちで残っている「平治物語」はボストン美術館の「三条殿夜討の巻」(トーハクで開催されている「ボストン美術館展(6月10日まで)で公開中)とトーハクの国宝展示室で27日まで公開中の「六波羅行幸巻」(東京国立博物館所蔵)だそうです。
私もこの機会に3点を観ておこうと、静嘉堂美術館に行ってきたしだいです。
「平治物語絵巻 信西巻は展示期間が3回に分かれていて、全て見るためには、当たり前ですが3回行かないと....という事になります。私が見たのは第四段のみです。
静嘉堂文庫美術館に行った目的は、たったこの作品一点見ることだったのですが、行ってみてびっくり、展示品の多くが国宝、重要文化財、重要美術品で、40点に満たない作品展示ですが、大満足の展覧会でした。

展覧会の構成は以下の通りです。
(受付で展示全作品掲載の小冊子を頂きました)
●絵巻―物語絵画の世界
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三条河原において、光保が資経に信西の首を受け渡す。
信西の首を受け取った資経は、三条大路を引き回し、西獄へと向かう。

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獄門の棟木に信西の首がかけられる。市井の人々が首を見物しに集まってくる。

平治物語絵巻「信西巻」(第四段) 一巻 紙本着色 鎌倉・13世紀

平治の乱(平治元年(1159))は、後白河上皇の近臣である信西(藤原道憲)に対し、藤原信頼、源義朝が起こしたクーデター。平治物語絵巻「信西巻」は、信西の最期をテーマにしたもの。詞書三段、絵四段から成る。信西と義朝に襲撃された信西は自害。首を獄門にかけられるまでが描かれている。

とても物語性に富んだ画面構成で、楽しめます。獄門の棟木に信西の首がかけられ、市井の人々が見上げている巻末の部分は、この物語を(歴史を)象徴的に表しています。

●祈りの美―仏画・垂迹画
このコーナーの充実度も素晴らしかったですよ。
8点の展示(新出作品以外はすべて重要文化財あるいは重要美術品です)
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普賢菩薩像 一幅 絹本着色 鎌倉・13世紀

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釈迦三尊像[新出作品」 一面(額装) 絹本着色 南北朝・14世紀


●静謐なる室町水墨画
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伝 周文筆 六曲一双 紙本墨画淡彩 室町・15世紀


●華麗なる江戸絵画
1.京のにぎわいを描く
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四条河原遊楽図屏風 紙本金地着色 江戸・17世紀

2.画壇の覇者 狩野派
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波濤水禽図屏風(左隻) 狩野探幽 六曲一双 紙本着色 江戸・17世紀

3.江戸絵画の華 琳派
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波図屏風 酒井抱一 六曲一双 紙本銀地墨画淡彩 江戸・19世紀

残念ながら展示替え後に行ったので見ることが出来ませんでした。

4.ふたつの美人図
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円山応挙 江口君図 一幅 絹本着色 江戸・寛政6年(1794)

5.中国憧憬―文人画の世界
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渡辺崋山 遊魚図 一幅 絹本着色 江戸・天保11年(1840)

西洋画を学んだ崋山、魚に眼光の白い点を入れています。

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