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2012.05.15

毛利家の至宝 大名文化の清粋

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この展覧会は東京ミッドタウンのサントリー美術館で4月14日~5月27日まで開催されています。

サントリー美術館のあるミッドタウン⇒旧防衛庁跡地⇒江戸時代当時、長州藩毛利家の下屋敷があった土地、という事で、最終コーナーでは毛利家下屋敷古地図との古今比較展示などもありました。
山口県防府市にある財団法人防府毛利報公会(毛利博物館)の特別協力のもと、毛利家ゆかりの文書類、肖像画、甲冑、武具、調度品、能装束、茶道具を中心に絵画・工芸品も加えて展示されています。(展示替えがあります)

展示構成は以下の通りです。
(画像はチラシからです)

1.戦国武将の雄 毛利元就から輝元まで
この章では由緒ある毛利家の治世のあとをたどり、毛利元就や毛利輝元などの甲冑武具や肖像画、毛利家文書を展示しています。


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重要文化財 毛利元就画像 桃山時代 毛利博物館蔵


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重要文化財 毛利元就自筆書状(三子教訓状) 「部分」 弘治3年(1557) 毛利博物館蔵

2.「山水長巻」の世界 雪舟と水墨画
まあ、この展覧会を訪れる目的はこの作品に、と思いきや意外と空いていてびっくりでした(私が行った時は、ですので...)何度も行ったり来たり、ゆっくり見られました。
雪舟等楊の代表作であり、日本絵画史上の傑作といわれている作品。
保存状態がとても良く、水辺の青、秋の紅葉の赤など美しいです。

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国宝 四季山水図(山水長巻)[部分] 雪舟等楊筆 文明18年(1486) 毛利博物館蔵

この画巻は文明18年(1486年)雪舟67歳の年に制作されました。
16メートルにわたる画面に春夏秋冬の四季の移り変わりとともに、人間社会のさまざまな姿が描き出されています、岩山を行く高士、そして梅と松の春山、穏やかな海と漁民、穏やかな夏の海に浮かぶ帆船、秋祭りの村の賑わい、無人の、深々とした雪山と里村。美しく流れる景色と人々の情景がとても素晴らしい作品です。これは実物を見ないと実感できませんよ。

3.受け継がれた美意識 毛利家の典籍と絵画
この章では毛利家に伝わる平安時代から江戸時代の典籍と絵画を通して、大名文化の精粋を紹介しています。


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国宝 古今和歌集 巻八(高野切)[部分]  平安時代 毛利博物館蔵

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江戸麻布邸遠望図 谷文晁筆 江戸時代 毛利博物館蔵 

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