KORIN展 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」
この展覧会は南青山の根津美術館で4月21日~5月20日まで開催されています。
今週で終了です。
私が行った日は、チケット購入の列に5分程度並んでから入場という状態で、展覧会場に入ると「燕子花図」と「八橋図」の前では大勢の方が鑑賞していました。(午後三時頃です)
大きな作品ですから、混雑は、あまり気になりませんでした。
まあ、ゆっくり観たいという事もあって、とりあえず庭園散歩で時間つぶし。
(18時まで開館時間を延長しています)
少々くたびれてはいましたが燕子花が咲いていました。
震災で、一年間延期して開催された(開催されている)展覧会です。
根津美術館の国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」が、およそ100年ぶりに並べて展示されていて、その場で比較鑑賞できる、またとない機会になっています。併せて、光琳最初期の作品から、酒井抱一編『光琳百図』所載作品まで、光琳画の諸相を観覧できます。
展覧会の構成は以下の通りです。
●初期の画業
尾形光琳の初期作品が展示されています。(展示替えも含め6点の展示)
十二ヶ月歌意図屏風 尾形光琳筆 鷹司兼煕ほか賛 6 曲1 双 紙本着色
江戸時代 17世紀 個人蔵
伊勢物語八橋図 尾形光琳筆 1 幅 絹本着色
江戸時代 18世紀 東京国立博物館蔵
●「燕子花図屏風」と「八橋図屏風」
両屏風の間を行ったり来たり、右横から左横から正面から鑑賞、「八橋図屏風」の橋、そして両屏風に描かれた燕子花の位置関係、燕子花そのものの描法等々、いろいろ自分なりの発見があって楽しかったですよ。
「燕子花図屏風」に比べると「八橋図屏風」の金地は淡い感じ、燕子花もスマートになっている。「燕子花図屏風」はより金地の濃淡を意識的に使い分けている?「八橋図屏風」は「燕子花図屏風」の、おおよそ10年後に書かれた作品だそうです。私の印象は「八橋図屏風」は「燕子花図屏風」の十歳下のチョット軽やかな妹。
国宝 燕子花図屏風 尾形光琳筆
江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
八橋図屏風 尾形光琳筆
江戸時代 18世紀 メトロポリタン美術館蔵
●草花図の展開
夏草図屏風他、展示替えを含めて5点の展示です。
●光琳百図の中の光琳画
光琳百図は尾形光琳の顕彰とその画風の復興のために、酒井抱一が刊行した作品集です。
酒井抱一の作品を含めて、14点程度の展示です。(展示替えあり)
白楽天図屏風 尾形光琳筆 6 曲1 双 紙本着色
江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
青楓朱楓図屏風 酒井抱一筆 6 曲1 双 紙本金地着色
江戸時代 文政元年(1818) 個人蔵
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