« 町田市立国際版画美術館開館25周年記念 版画の冒険―ミレー、ドガ、そしてムンクへ | トップページ | 映画(DVD)八日目の蝉 »

2012.04.17

靉嘔 ふたたび虹のかなたに  

Aio


この展覧会は、東京都現代美術館 1F,B2Fで 2012年2月4日(土) ~ 5月6日(日)まで開催されています。

靉嘔は虹のアーティストとして有名ですが、この展覧会では初期の作品(パフォーマンスの模様を含む)から、この展覧会の為に制作された新作まで展示されていて、まさに靉嘔の全貌を概観できる展覧会になっています。
もう一つの企画展田中敦子 - アート・オブ・コネクティングそして常設展では、この時代と低通した展示も行われているのですが、まあ、靉嘔一色という感じ、ロビーにも作品が飾られ、腰掛けは虹色のカバーで覆われています。


25メートルレインボー(シルクスクリーンン、和紙)
バーナー(知人たちの衣類)


Dsc02007


私は、たまたま平日行くことが出来たのですが、それにしても賑やかな?作品展示に比べ、人影がまばら、閑散とした会場風景にはびっくり。
どういう事なのでしょう......。

帰りがけにミュージアムショップを覗いてみると「カタログ発売は4月中旬」とか、下旬だったかな?
これにもびっくり。会期は5月6日までですからね。

展示会場内には写真撮影コーナーあり、暗闇の中を手すりにつかまって移動するというのとか、沢山の穴に指を突っ込んでみるとか遊園地みたいなインスタもあり、虹のグラデーションにくらくらしたりで結構楽しいんですけどねぇ~

以下はHPの解説から引用しました。

1931年、茨城県に生まれた靉嘔は、1950年代、池田満寿夫らと共にデモクラート美術家協会に参加し、明るい色彩の油彩画を発表し注目されました。1958年には、ニューヨークに渡り、知覚によって認識される世界を具体的な物との対話によって改めて捉えようとする中で、箱の穴に指を入れ鑑賞する《フィンガー・ボックス》や、周囲の環境を取り込んだインスタレーション等、絵画の枠にとどまらない人間の五感に訴える作品が生まれます。日常の事物や行為そのものがアートに変換された1960年代、靉嘔の「エンヴァイラメント」と呼ばれるインスタレーションは先駆的な表現として注目されました。音楽家、詩人、美術家等ジャンルを超えたアーティスト達が交わり、パフォーマンスや印刷物の製作等を通し、今日のアートの多様性のあり方に一つの礎を築いたグループ、「フルクサス」のメンバーとしてオノ・ヨーコやナム・ジュン・パイクらと共に活動します。やがて、線で描く絵画を拒否し、引用したモチーフに赤から紫までの可視光線(スペクトル)を重ねる「虹」の作品が生まれ、ヴェニス・ビエンナーレ(1966年)での発表等を経て、靉嘔は「虹のアーティスト」として国内外で知られるようになります。靉嘔の虹との格闘は、版画、絵画、インスタレーションと様々な形式により、現在まで続いています。 本展では、数多くの虹のシリーズやパフォーマンスのドキュメントの他、触れて楽しむ体験型のインスタレーションや192色の虹色で描かれた30mにおよぶ新作、1987年にエッフェル塔にかけられた300mの虹の帯等を大規模に展示します。展示室いっぱいに広がる靉嘔のオプティミスティックな世界をお楽しみください。


展示構成は次の通り。
●初期版画
●初期油彩画
Aio00013
《田園》 1956年

●渡米後
Aio0001
ハイドラ 1961-62年

●虹
Aio00011
アダムとイヴ  1967-71年

●オブジェクト
●1990s,2000s
●新作
Aio00014
精衡・夸天・形天―山海経図より―あるいは勇気 2011年

●版画
Aio00012
レインボー・パッシーズ・スローリー・レインボー・ナイト6 1971年

●アトリウム
●エントランスホール、メディアコート
●イベント

|

« 町田市立国際版画美術館開館25周年記念 版画の冒険―ミレー、ドガ、そしてムンクへ | トップページ | 映画(DVD)八日目の蝉 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 靉嘔 ふたたび虹のかなたに  :

« 町田市立国際版画美術館開館25周年記念 版画の冒険―ミレー、ドガ、そしてムンクへ | トップページ | 映画(DVD)八日目の蝉 »