古筆手鑑 展
この展覧会は丸の内の出光美術館で2月25日~3月35日まで開催されています。
この類の展覧会、何時も悔しいのは、読めないことです。
懸命に読める字を拾うのですが内容までは理解できんせん。
一時勉強し始めたのですが続きませんでした、やがてもう一度挑戦していつかは・・・・
歴史上の人物の書をこれだけふんだんに見せられると壮観です。その書から人柄を想像します、これが楽しいですよね。西行さんの書もありました、「らしいな」などと思ったりして。
丹念に観たらきりがありません。
このようにして、キーボードから文字を打ち込んでいると、効率化によって得たもの、失ってはならないものを意識してしまいます。
国宝『見努世友』と『藻塩草』が展示されています。
ちなみに『見努世友』の由来は、
兼好法師の「徒然草」の「燈のもとで古人の書に接することは見ぬ世の人を友とする思いがする」というくだりからだそうです。
本展のHPの解説からの引用です。
「古筆」とはおおよそ近世までに書写された写本類の総称です。書写内容には、経典や文書も含まれますが、古筆の大部分をしめるのは歌集等の仮名書の多い写本です。特に平安~鎌倉時代に書写された写本は仮名書や料紙が美しいことで知られています。
近世に入るころ、武士や町人という新興の鑑賞者層の増加と、美しい写本であれば、その一部分でも所有して鑑賞したいという願望にともなって、古筆は断簡に分割され始めます。この断簡を「古筆切(こひつぎれ)」といいます。江戸時代には古筆切を収納・鑑賞するためのアルバムとして、「古筆手鑑(こひつてかがみ)」が発達しました。手鑑の「手」は筆跡、「鑑」には手本・見本の意味があり、手鑑とはすなわち筆跡の見本帖です。
本展では、江戸時代に古筆の鑑定を専門職とした古筆家制作による、鑑定の規範ともいえる国宝の古筆手鑑、『見努世友(みぬよのとも)』(出光美術館蔵)と『藻塩草(もしおぐさ)』(京都国立博物館蔵)をこのたびは同時に展示いたします。また、これらの手鑑とは編集方針の異なる江戸時代の標準的な手鑑や、近代に再編、制作された手鑑の展示によって、古筆手鑑の変遷とそれぞれの見所を探り、各時代の古筆を心ゆくまで味わっていただきたいと思います。
展覧会の構成は以下の通りです。
《『見努世友』と『藻塩草』》
Ⅰ.プロローグ
Ⅱ.国宝古筆手鑑『見努世友』と『藻塩草』
国宝 古筆手鑑 『見努世友』 出光美術館蔵
高野切第三種(手鑑『見努世友』の内)
大聖武(大和切(手鑑『見努世友』の内)
高野切第二種(手鑑『藻塩草』の内)
金剛院切(手鑑『藻塩草』の内)
《前田家関係の古筆と手鑑》
Ⅲ.前田家の古筆蒐集
Ⅳ.前田家旧蔵古筆『濱千鳥』と『はまちどり』
《近代再編の手鑑と『谷水帖』、館蔵古筆の名品》
Ⅴ.中世古筆切の宝庫 近代再編の古筆手鑑『聯珠筆林』と『墨寶』
Ⅵ.眼の贅沢、平安の古筆切尽くし 古筆手鑑『谷水帖』
本阿弥切手鑑『谷水帖』の内)
| 固定リンク
コメント