三代 山田常山―人間国宝、その陶芸と心
この展覧会は1月7日から2月19日まで丸の内の出光美術館で開催されています。
三代山田常山(1924~2005)は大正13年、愛知県常滑市に生まれた陶芸家です。常滑焼(急須)の作陶 により、平成10年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
何しろ急須をこれだけ纏めて鑑賞するのは初めてですから、一から勉強でした。
茶銚、と茶注の違いからですから・・・・これもまた楽しいものです。
あらためて、その急須を観てみると、品の良い、簡素なフォルムに肌合いの微妙な変化が加わり惚れ惚れでした。
玉露用の絞り出し茶注、三代目の代表器形とされる鎌倉器形の急須も展示されています。
更に、酒器、・食器、壺等の作品もあって、こちらは、がらりと変わって、荒々し肌合い、重厚な趣のある作風で、意外な面白さでした。
だまだ未知の素晴らしい世界があるんだな、と何かとても嬉しくなってしまった、そんな展覧会でした。
展覧会の構成は以下の通りです。
(画像はチラシからです。余分な模様が混じっているのはそのためです)
I. 三代 山田常山の源流 ―青木木米、初代・二代常山
II. 朱泥の急須と煎茶具 ―中国のかたち、日本のすがた(1)
朱泥茶注
III. 紫泥と烏泥の急須 ―中国のかたち、日本のすがた(2)
梨皮鳥泥茶銚
IV. 白泥・藻がけ・彩泥 ―三代常山の“優雅”と“遊び心”
常滑藻がけ窯変茶注
V. 茶陶と酒器・食器 ―歴史に学ぶ、伸びやかな作陶
常滑自然釉香合
常滑自然釉花入れ
VI.常滑自然釉と登窯 ―常滑焼の伝統に向き合う心
常滑自然釉茶注(鎌倉形)
常滑自然釉茶注
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