今和次郎 採集講義展
この展覧会はパナソニック汐留ミュージアムで1月14日~3月25日まで開催されています。
私の人生は
育つのに20年
絵に10年
農村に10年
衣服に10年
住居に10年
生活学に10年
と言っています。
人間は如何に生活すべきか?
愛は最上のレクレーションとも・・・・
その多彩な仕事を工学院大学の今和次郎コレクションからスケッチ、写真、建築、デザイン図面等を展示。
本展の為に制作された模型、再現映像もあります。何しろその観察眼と微に入り細にわたる記録の膨大さ、その守備範囲の広さには驚嘆です。
以下は本展HP展覧会概要からの引用です。
青森県弘前市に生まれた今和次郎(1888-1973)は、昭和初期の急速に大都市化していく東京の街の様子や人々の生活の変化を採集(観察し、記録する)・分析した「考現学」の創始者として知られています。また、民俗学者の柳田國男らがつくった民家研究の会「白茅会」の活動に参加したことをきっかけにはじめた民家研究の分野でも重要な足跡を残しました。一方、関東大震災直後の街頭に出て、急ごしらえのバラック建築をペンキで装飾した「バラック装飾社」の活動や積雪地方の暮らしを快適にするための試験家屋の試み、村の共同作業場の設計などに携わった建築家・デザイナーでもありました。さらに戦後になると、日常生活を考察する「生活学」や「服装研究」といった新しい学問領域も開拓していきます。こうした幅広い領域にわたる活動の根底には、都市と地方を行き交いながらさまざまな暮らしの営みを"ひろい心でよくみる"ことをとおして、これからの暮らしのかたちを、今を生きる人々とともに創造しようと模索し続けた今和次郎の生き方がありました。
展示構成は以下の通りです。
セクション1 農村調査、民家研究の仕事民家との出会い
「日本の民家」を旅する
民家と暮らし
朝鮮半島の民家を訪ねて
弟・今純三
セクション2 関東大震災―都市ほ崩壊と再生、そして現考学の誕生バラック装飾社の活動
現考学創始「風俗総合調査」
しらべもの「現考学」展覧会
現考学欧州の旅(欧州紳士淑女以外)
セクション3 建築家、デザイナーとしての活動
コミュニティーをつくりだす仕事
農村のくらしをすまいから見つめる
身の回りから考える自分らしい空間
装飾を楽しむ素朴な心
セクション4 教育普及活動とドローイングのめざしたもの大衆を動かすドローイング
「身にまとう」ドローイング
今和次郎、家族
渡辺甚吉邸の椅子 1934年頃
雪に埋もれる山の村の家(新潟県中頸城郡関川)1917年
「配列された植木鉢(東京府西多摩郡日原)」1922年
今和次郎、吉田謙吉「銀座カフェー服装採集1」1926年
「新時代の生活方向家庭の客員の生活マヂノ線を防御しませう②主人」1940年
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