京都 細見美術館展 PartⅠ都の遊び・王朝の美
この展覧会は横浜のそごう美術館で2月4日(土)~3月20日まで開催されています。
PartⅡは琳派・若冲と雅の世界と題して、5月26日から7月16日の日程で開催されます。
この展覧会を観て横浜美術館の松井冬子展に向かいました。
なかなか良い日になりましたよ。
細見美術館は、大阪の実業家であった故細見良(初代古香庵)にはじまる細見家3代のコレクションをもとに、1993年3月京都の岡崎に開館しました。その収蔵品のなかから厳選された美術品を2期に分けて京都 細見美術館展として開催されます。
PartⅠは「都の遊び・王朝の美―美を愛でる、京を知る―」です。
江戸時代の作品を中心に平安後期、鎌倉時代、江戸、明治、大正、昭和と連綿と続く日本の美術、工芸の系譜を、往時の暮らしに思いを馳せながら鑑賞してきました。
展覧会の構成は以下の通りです。
王朝の雅―和歌と物語―
謳われた季節の風情や恋心、物語の名場面などに感情を託し趣向を表現する都ならではの芸術。
俵屋宗達下絵、本阿弥光悦書の軸はよく見かけますが本展にも展示されています。
その書の優雅さは大好きです。
思いが伝わります。
蒔絵工芸品、能装束、屏風なども展示されています。
(照明の反射で蒔絵部分が見ずらかったのが気になりましたが・・・)
都の四季―遊びと飾り―
催事を記録し神仏に奉納された絵画は宴の楽しみや祭りの賑わいを活写する名所、祭礼遊楽図へと発展します。これらはまさに往時を知る情報の宝庫です。
このコーナーは、都の生活、優雅さと、また庶民の生活が屏風絵などから偲ばれます。
<蝶々踊図屏風>などに見られる躍動感に溢れる絵はとても楽しいものです。
<北野社頭図屏風>江戸前期
<花車図屏風>江戸後期
小沢華獄<蝶々踊図屏風>江戸後期
京の絵画―若冲から雪佳まで―
円山応挙、円山四条派に連なる、原在中、山口素絢、松村景文などの作品そして若冲の作品も展示されています。
中国写の煎茶器で有名な青木樹米の山水図「富士望見図」もありましたよ。
神坂雪佳の一部図案化された作品も新鮮でした。
円山応挙<若竹に小禽図>寛永7(1795)年
伊藤若冲<伏見人形図>江戸中期
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