ウィーン工房1903-1932
この展覧会はパナソニック電工汐留ミュージアムで10月8日~12月20日まで開催されています。
この展覧会も会期末まじかですね。
世紀末のウィ-ン、クリムトに代表される退廃的かつ華麗な芸術運動が盛んな中、始動を始めたウィーン工房の機能性・合理性を本領とするモダン・デザインと装飾性が共存した作品をもう一度が確認してみるそんなつもりで・・・・
ウィーン工房は、建築を中心に、家具照明テキスタイルや壁紙などのインテリア、ファッションとアクセサリー食器やカトラリーにいたる生活全体のスタイルを、ひとつの美意識に高める総合芸術をかかげて始まった、デザイナーと職人たちの、革命的企業集団です。その集団は1903年、ウィーン市の小さなアパート3部屋で、建築家のヨーゼフ・ホフマンとコロマン・モーザー、そして財政的な後ろ盾ともなった実業家のフリッツ・ヴェンドルファーの3名がはじめた企業です。ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツに影響を受け始めたもので、中心人物のモーザーは4年ほどで脱退したなどの後、紆余曲折を経て経営的には甚大な損失を抱えるようになる中、第一次世界大戦が勃発します。戦後組織の拡大を図りデザイナーも参加し服飾、テキスタイル等の店舗をつぎつぎと開店、しかし世界恐慌などの影響もあり、ウィーン工房は1932年破産となります。
(チラシの解説文を引用しています)
以下展示構成です。
第一章
「シンプルな装飾=原理が空間を統べる」アンチ・アール・ヌーボー的なウィーン工房前期 1913-1914頃
第二章
「新興産業ブルジョアジーの夢=社会主義に支えられていたもの」
第三章
「拒絶されたわけでなく、新たに甦る宿命にあった装飾の魔」
第四章
「里帰りしたジャポニズム-ウィーン、日本、京都」-フェリーチェ(=上野)・リックスの場合
観ていて思い出しました、目黒美術館で2009年上野伊三郎+リチ コレクション展ウィーンから京都へ、建築から工芸へと題して展覧会が開かれましたよね。
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