野見山暁治展
この展覧会は10月28日~12月25日まで京橋のブリジストン美術館で開催されたいます。
風邪で苦しんでいた頃(1ヶ月前)に観に行った展覧会です。
昨年90歳を迎えたという野見山暁治。東京美術学校に入学し、戦前、フォービズム、セザンヌ等の作品に手ごたえを得て作品を制作しますが戦後は、敗戦という喪失感の中「敗戦の残骸そのもの」のようなボタ山などを描くようになります。
その後、私費留学生としての渡仏、妻の病死、そして自分の中の東洋への目覚め、帰国後の日本と西欧、個人主義と合理主義の間での懊悩、日本での生活に戻っていく中で作品はどんどん抽象化し、その時の心象を色面化していきます。
なんて書いてみましたが、第一章、二章あたりの作品は、なるほど、なんて頷いたりしますけど、段々分からなくなってきます、作品のタイトルを参考にしてみますが、上手くシンクロしません。でも不思議と違和感がありません。何かもう一度見たくなるそんなある意味後を惹く展覧会かな・・・・
何にしてもその精力的な創作活動に凄味を感じてしまいます。
以下、展覧会の構成をチラシの画像を交えて・・・・
第1章 不安から覚醒へ—戦前から戦後にかけて
廃坑(A) 1951年
第2章 形をつかむ—滞欧時代
岩上の人 1958年
第3章 自然の本質を突きつめる—90年代まで
風景 1971年
ある日 1982年
《冷たい夏 1991年
《風の便り 1997年
第4章 響きあう色彩—新作をめぐって
予感 2006年
あしたの場所 2008年
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