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2011.12.30

2011年の展覧会を振り返って。

今年は、本当に多難な一年でした。震災後暫くは美術館に行くのが憚れました。中止、延期になった展覧会もありました。そんな一年でしたが以下に記憶に残る展覧会を選んでみました。

思いつくままにリストアップしてみました。

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 展

アルプスの画家 セガンティー二 -光と山-

モダン・アート,アメリカン展-珠玉のフィリップス・コレクション-

川合玉堂展-描かれた日本の原風景-

版画でつくる 驚異の部屋にようこそ!展

生誕100年記念 瑛九展

生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌

イケムラレイコ うつりゆくもの

木を植えた男 フレデリック・バック展

犬塚勉展 -純粋なる静寂-

メルシャン軽井沢美術館 薔薇と光のフランス人画家アンリ・ル・シダネル 小さな幸せ

北斎とリヴィエール 三十六景の競演

究極の身体、完全なる美 大英博物館 古代ギリシャ展

没後100年 青木繁展―よみがえる神話と芸術

礒江毅=グスタボ・イソエ マドリード・リアリズムの鬼才

ホキ美術館 開館記念第2弾 静物と風景画展

魅惑のモダニスト 蕗谷虹児

パウル・クレー おわらないアトリエ

香り かぐわしき名宝展
 
画家たちの二十歳の原点

20世紀フランス絵画の挑戦 アンフォルメルとは何か?

五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師狩野一信」展

レンブラント 光の探求 闇の誘惑

駒井哲郎1920-1976  心の造形物語

生誕100年 岡本太郎展

白洲正子-神と仏、自然への祈り-

フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展

シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥセンター所蔵品作品による- 

運慶展

モネとジヴェルニーの画家たち 展

「日本画」の前衛 1938-1949展

まだ、漏れているような気もしますが・・・・
さらに、絞り込んでみましたが・・・・

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
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国立西洋美術館で10月22日から2012年1月29日まで開催。

川合玉堂展-描かれた日本の原風景-
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神奈川県立近代美術館葉山で10月22日から11月23日まで開催。


版画でつくる 驚異の部屋にようこそ!展
Kyoui
町田市立国際版画美術館で10月8日~11月23日まで開催。

生誕100年記念 瑛九展
Eq
埼玉県立近代美術館とうらわ美術館の共催で、9月10日~11月6日まで開催。

生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌展
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千葉市立美術館で10月10日から11月13日まで開催。

木を植えた男 フレデリック・バック展
Kiwouetatira
東京都現代美術館で7月2日から10月3日まで開催。

メルシャン軽井沢美術館 薔薇と光のフランス人画家アンリ・ル・シダネル 小さな幸せ展
Sidaneru
メルシャン軽井沢美術館最期の展覧会。7月23日から11月6日まで開催。

北斎とリヴィエール 三十六景の競演展
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ニューオータニ美術館で9月3日から10月10日まで開催。


没後100年 青木繁展―よみがえる神話と芸術
Aoki
ブリジストン美術館で7月17日から9月4日まで開催。

写楽展
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東京国立博物館で4月5日から5月15日まで開催。


画家たちの二十歳の原点
Hatati0001
平塚市美術館で4月16日から6月12日まで開催。

五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師狩野一信」展
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江戸東京博物館で7月3日まで開催。(震災で延期になったんですよね)

白洲正子-神と仏、自然への祈り-
Sirasutira
世田谷美術館で3月19日から5月18日まで開催


今年は写実絵画の展覧会も人気でしたよね。
礒江毅=グスタボ・イソエ マドリード・リアリズムの鬼才
犬塚勉展 -純粋なる静寂-
ホキ美術館 開館記念第2弾 静物と風景画展

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2011.12.26

殿様も犬も旅した 広重 東海道五十三次 保永堂版・隷書版を中心に

この展覧会は東京ミッドタウンのサントリー美術館で12月17日から2012年1月15日まで開催されています。

版画の展覧会に行く時は、特に混雑具合が気になります。
解かって頂けますよね。
私が行った日は、平日の午後、空いてましたよ。
それでも、入り口付近は列が出来ていました。

日本橋を出発し、品川、川崎・・・・・・大津、京都まで53の宿駅を辿る55枚の錦絵。
夫々の作品に描かれた宿駅までの、出発点日本橋からの距離表示がありました。
この辺りも旅行気分を駆り立てて、楽しいですよね。
保永堂版の作品は、ほとんどが那珂川町馬頭広重美術館からの出展。
隷書版はサントリー美術館からです。
隷書版の意味は、画中の題が隷書で書かれているためです。
「隷書東海道」と呼ばれています。

保永堂版と隷書版が並べられ、その作品の解説を読みながらの鑑賞です。
私はこのような形で比較して鑑賞したのは初めての体験で楽しかったですよ。
特にお気に入りの作品は夫々の方が既にお持ちでしょうが、その中に新しい作品が加わるかもしれませんよ。
保永堂版は、刊行当初の様子を伝える<初摺(しょずり)>や、一部の図様が改変された<変わり図>、55枚完結後に画帖として再発行された際の<絵袋>なども併せて展示しています。


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東海道五十三次之内 箱根 (保永堂版)那珂川町馬頭広重美術館蔵

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東海道五十三次之内 原 (保永堂版)那珂川町馬頭広重美術館蔵


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東海道五十三次之内 丸子 (保永堂版)中外産業株式会社蔵

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東海道一 五十三次 日本橋 (隷書版) サントリー美術館

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東海道十四 五十三次 原 (隷書版) サントリー美術館蔵


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東海道廿一 五十三次 鞠子 (隷書版) サントリー美術館蔵


広重は、円山四条派の写生描写の影響を受けたという研究結果があるという事で、円山応挙の作品と広重の肉筆画が展示されていました。
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<青楓瀑布図> 円山応挙

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<王子音無川・東都王子不動之瀧・王子滝之川> 歌川広重


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2011.12.23

猪瀬直樹著 東条英機 処刑の日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」

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たまには本の話題でも。
今日は天皇誕生日ですね。

本の帯には、こう書かれています。

昭和23年12月23日午前0時1分30秒
皇太子明仁の誕生日になぜA級戦犯7人の死刑は執行されたのか?

プロローグで死刑執行の前日のGHQの担当官シーボルトの一日を追いかけています。その晩、そしていよいよ巣鴨での死刑執行までの、その段取りを7人の動静を、教誨師を含めて情景描写しています。
「なぜこれほど正確に、すなわち十二月二十三日零時一分三十秒に執行されなければならなかったのだろうか。念入りに予行演習をしなければ出来ない作業である」締めくくりの文章です。

一通の相談ごとの手紙が届きます。
祖母の日記が見つかり、その日記帳の記述は昭和23年12月7日で終わっています。
『ジミーの誕生日の件、心配です』と書かれて・・・
祖母はなにを心配していたのでしょうか。

相談者の祖母は子爵夫人。

そして相談者からその日記を預かることになります。

なぞ解きが始まります。
学習院の英語教師バイニング夫人は授業中に使う呼び名を全生徒につけました。皇太子明仁に付けた呼び名がジミーです。
昭和20年の関東大空襲の頃から23年の死刑執行の日までを過去と現在を往還しながら、その謎を追いかけていきます。相談者に、森ビル、根津美術館、岡本太郎美術館、骨董通り等で会って説明するという進行になっていて、こちらも過去、現在の背景を際立たせています。

戦争開始前の御前会議、そして開戦。政治家、軍人の動静、終戦の年、戦争責任、政治家、軍人の身の処し方、GHQ、マッカーサー、日本を収めるための天皇の処遇、東京裁判、憲法、皇室典範、皇太子明仁を巡る軍人、そして侍従たちの懸念。そして子爵夫人の生活、恋愛。
なるほど、なるほどの連続で読み応え有ります。
読み終えて、何よりも、今上天皇の戦後を思うと、その背負った重圧に何とも言えない気分になってきます。その慰霊行幸のお姿を思い返してしまいます。

梯久美子の解説も良いですよ。

猪瀬直樹氏は、子爵夫人の日記に残された謎を解き明かしながら、アメリカが日本に仕掛けた対日占領政策の大きな構図を浮かび上がらせていく。それによって、現代の日本と占領期の日本との間に漂う霧のような薄闇を払って行くのである。

目次
プロローグ
第一章 子爵夫人
第二章 奥日光の暗雲
第三章 アメリカ人
第四章 天皇の密約
第五章 四月二十九日の誕生日
第六章 退位せず
終章  十二月二十三日の十字架
  

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2011.12.22

DOMA秋岡芳夫展-モノへの思想と関係のデザイン

Akioka

この展覧会は目黒美術館で2011年10月29日〜2011年12月25日まで開催されています。

秋岡芳夫(1920~1997)は、童画家、工業デザイナー、木工家、生活デザイナー、プロデューサー、道具の収集家など多彩な顔を持ち、伝統と現代を融合させるそのユニークでユウモアのある思想と方法論は多くの人に影響を与えてきました。(チラシからの引用)

この展覧会に出品されている、収集した道具だけでもひとつの展覧会が成り立ちそうです。
工作大好き男子ならずとも、ワクワクしてくること請け合いですよ。
展覧会の入り口からして大量の竹トンボ、二階に上がれば、秋岡芳夫とそのグループKAKデザインによる製品が並びます、我が家に現存する製品なんかが見つかったりして・・・・・

後年、視点を個人の暮らしや日本各地の手仕事や生産者に向けていく中で、アカ松やエゾ松を素材にした器の制作等々地域社会での活動を活発化させていきます。
素材別に作られた数十個(百個ちかく?)のお椀の展示には、素晴らしさと驚き。

秋岡芳夫は東北工業大学の先生でもありましたが、秋岡芳夫について同大の名誉教授が語っています。

「嫌なことをやるのは人生のロスが口ぐせだから行動規範は明白だ。面白いか、面白くないか、気に入ったか、気に入らないかが全てであった」
展覧会を見ていて、とても楽しいと共に、人生かくあるべし、羨ましかった。

展示構成は以下の通りです。
A 目黒ドマからー秋岡芳夫のメッセージ
B 工業デザインの時代ーKAKデザイングループ
C 消費者から愛用者へ
D 地域と手仕事ー裏作工芸のすすめ
E 道具考ー物の図書館構想
F こどものための大人  

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目黒ドマに残る2000機の竹トンボ

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クライスラーキャビネット5M-2 1966年 佐藤電器産業株式会社

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「2年の科学」理科教材「水ぐるま」1966年頃 学習研究社

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大野木工 「保育給食器」 岩手県洋野町大野

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大きな風 1950年 日本童画会出品

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2011.12.21

野見山暁治展

Momiyamatira

この展覧会は10月28日~12月25日まで京橋のブリジストン美術館で開催されたいます。

風邪で苦しんでいた頃(1ヶ月前)に観に行った展覧会です。

昨年90歳を迎えたという野見山暁治。東京美術学校に入学し、戦前、フォービズム、セザンヌ等の作品に手ごたえを得て作品を制作しますが戦後は、敗戦という喪失感の中「敗戦の残骸そのもの」のようなボタ山などを描くようになります。
その後、私費留学生としての渡仏、妻の病死、そして自分の中の東洋への目覚め、帰国後の日本と西欧、個人主義と合理主義の間での懊悩、日本での生活に戻っていく中で作品はどんどん抽象化し、その時の心象を色面化していきます。
なんて書いてみましたが、第一章、二章あたりの作品は、なるほど、なんて頷いたりしますけど、段々分からなくなってきます、作品のタイトルを参考にしてみますが、上手くシンクロしません。でも不思議と違和感がありません。何かもう一度見たくなるそんなある意味後を惹く展覧会かな・・・・
何にしてもその精力的な創作活動に凄味を感じてしまいます。

以下、展覧会の構成をチラシの画像を交えて・・・・


第1章 不安から覚醒へ—戦前から戦後にかけて
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廃坑(A) 1951年

第2章 形をつかむ—滞欧時代Momiyama0001iwa
岩上の人 1958年

第3章 自然の本質を突きつめる—90年代まで
Momiyama0001fuu
風景 1971年

Momiyama0001aru
ある日 1982年

Momiyama0001tume
《冷たい夏 1991年

Momiyama0001kaze
《風の便り 1997年

第4章 響きあう色彩—新作をめぐって
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予感 2006年 

Momiyama0001asita
あしたの場所 2008年 

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2011.12.20

トゥールーズ=ロートレック展

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この展覧会は10月30日~12月25日まで丸の内の三菱一号館美術館で開催されています。

近所という事で、出光美術館とペアで観てきた展覧会、等伯そしてロートレックという訳です。

ロートレック関連の展覧会って結構ありますよね(ありましたよね)その人生、人となりはよく知られています。
17歳で絵描きになるためにモンマルトルにやってきて、20歳代でムーラン・ルージュのポスターを描き一躍時の人となります、踊り子を、シャンソン歌手を、娼婦を描き、そして僅か36年の生涯を閉じます。
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「人間は醜い、されど人生は美しい」

シャンソン歌手イヴェット・ジルベール
「あなたって本当にデフォルメの天才です事」
Photo
ロートレック
「いついかなるところでも、醜さの中に美しさを表現なさい。そうすれば誰も気づかない所に美を見出すことが面白くなるものですよ」

こんな言葉を頭に入れて鑑賞してきました。
ロートレックの描きだす世界は、被写体の人となり、個性を一瞬にして感じ取らせてくれるようです。

三菱一号館美術館所蔵のトゥールーズ=ロートレックによるポスター及びリトグラフは、ロートレック自身が生前自分のアトリエにおき、今日までそのまま伝えられた貴重なコレクションです。世界でも屈指のコレクションだそうでその保存状態の良さには嬉しい限りでした。

展示構成は次の通りです。
第一章 トゥールーズ=ロートレック家の故郷・南西フランスと画家揺籃の地アルビ
第二章 世紀末のパリとモンマルトルの前衛芸術
第三章 芸術家の人生


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エグランティーヌ嬢一座 1896年 リトグラフ ポスター
仲が悪かったそうで、直ぐ解散したようです。その表情が面白い。

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シンプソンのチェーン 1896年 リトグラフ ポスター

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マルセル・ランディール嬢、胸像 1895年 リトグラフ

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2011.12.18

ウィーン工房1903-1932

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この展覧会はパナソニック電工汐留ミュージアムで10月8日~12月20日まで開催されています。

この展覧会も会期末まじかですね。
世紀末のウィ-ン、クリムトに代表される退廃的かつ華麗な芸術運動が盛んな中、始動を始めたウィーン工房の機能性・合理性を本領とするモダン・デザインと装飾性が共存した作品をもう一度が確認してみるそんなつもりで・・・・

ウィーン工房は、建築を中心に、家具照明テキスタイルや壁紙などのインテリア、ファッションとアクセサリー食器やカトラリーにいたる生活全体のスタイルを、ひとつの美意識に高める総合芸術をかかげて始まった、デザイナーと職人たちの、革命的企業集団です。その集団は1903年、ウィーン市の小さなアパート3部屋で、建築家のヨーゼフ・ホフマンとコロマン・モーザー、そして財政的な後ろ盾ともなった実業家のフリッツ・ヴェンドルファーの3名がはじめた企業です。ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツに影響を受け始めたもので、中心人物のモーザーは4年ほどで脱退したなどの後、紆余曲折を経て経営的には甚大な損失を抱えるようになる中、第一次世界大戦が勃発します。戦後組織の拡大を図りデザイナーも参加し服飾、テキスタイル等の店舗をつぎつぎと開店、しかし世界恐慌などの影響もあり、ウィーン工房は1932年破産となります。
(チラシの解説文を引用しています)

以下展示構成です。
第一章
「シンプルな装飾=原理が空間を統べる」アンチ・アール・ヌーボー的なウィーン工房前期 1913-1914頃

第二章
「新興産業ブルジョアジーの夢=社会主義に支えられていたもの」

第三章
「拒絶されたわけでなく、新たに甦る宿命にあった装飾の魔」

第四章
「里帰りしたジャポニズム-ウィーン、日本、京都」-フェリーチェ(=上野)・リックスの場合

観ていて思い出しました、目黒美術館で2009年上野伊三郎+リチ コレクション展ウィーンから京都へ、建築から工芸へと題して展覧会が開かれましたよね。


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2011.12.16

長谷川等伯と狩野派展

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この展覧会は10月29日~12月18日まで丸の内の出光美術館で開催されています。
会期末が近づいてきましたね、等伯と狩野派についてはよく語られてきましたが、真正面から取り上げた展覧会って意外と少なかったような気もします。
所蔵品のみの展示でこれだけの展覧会を開けるって流石ですよね。
結構混んでいますので、そのつもりで出かけた方がいいと思います。
矢張り狩野派、等伯というと人気があるんですね。

狩野派は始祖の正信(1434~1530)が室町幕府の御用絵師となって以来次代の元信が強固な流派体制を築き画壇の一大勢力となっていきました。そしてあの迫力満点の巨木表現で桃山時代の画壇に君臨していた永徳(1543~90)率いる狩野派、そこに能登国七尾(現石川県七尾市)の地方絵師長谷川等伯が上洛、規模は小さいながら、確実に実力をつけて狩野派に、警戒心を持たせるまでになっていきます。

この展覧会では、
Ⅰ章で狩野派全盛と題して狩野松栄、永徳親子、長信等々の作品を展示。
Ⅱ章では能阿弥、牧谿等長谷川派が手本にした画家の作品と等伯、狩野探幽等の作品を展示してその系譜を分かりやすい解説と共に見せてくれます。
Ⅲ章では、狩野派、長谷川派が互いに競う中で、その作風を学び合い夫々の作品へと昇華させていく中での均質性と異質性を比較検討しています。
最後のⅣ章では、大和絵への傾倒と題して柳橋水車図、扇面屏風を展示し解説しています。

牧谿に学んだ大気表現、長谷川等伯の作品全般を特徴づけていますよね、等伯の作品はもちろん素晴らしいのですが、展示されている牧谿2点そして玉澗の1点、小品ですがこちらも素晴らしいですよね。

チラシに使われている「竹虎図屏風」の探幽紙中極の謎鑑定書き、竹虎図屏風の一双は周文の真筆である云々は祖父永徳とのライバル関係にあった長谷川等伯への感情が如実に表出されていて面白いですよね。
そしてコラムの「長谷川派と狩野派の確執 ―対屋事件」なんかも・・・・

過去にこの美術館で観てきた作品でも、このようなまとめ方で見せてくれると分かりやすくて楽しいですね。

Taketuruhi
竹鶴図屏風左隻(六曲一双) 長谷川等伯 桃山時代 


Torazuhi
竹虎図屏風左隻(六曲一双) 長谷川等伯 桃山時代 


Torazumi
竹虎図屏風右隻(六曲一双) 長谷川等伯 桃山時代 

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2011.12.14

版画の彩展2011 第36回 全国大学版画展

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この展覧会の広告に使っている作品
ステファン・ラッセル(京都精華大学)「Meditations on Identity」ピグメントプリント
35回展に出品された作品で本展には出品されていません。

この展覧会は町田市立国際版画美術館で12月3日~18日まで開催されています。


町田市立国際版画美術館と大学版画学会の共催という形で毎年開催されています。
現在大学もしくは専門学校で学ぶ美術家志望の学生たちの作品のなかから各校で選抜した作品を展示しています。
北は北海道、南は沖縄の学校まで、夫々の地域の学生の力作が展示されています。
技術的にも芸術的にも完成度の極めて優れた作品、学生ならではの未熟さのなかに、ある意味魅力が感じられる作品等々面白いですよ。
また、「学生版画販売」も行われており、学校別に多数出品されています。
この企画は好評のようで、良い作品は直ぐ売れてしまうようです。
私が行った日は、沢山残っていましたが・・・・
来館者の投票で「観客賞」が決まるという企画もあり、抽選で版画がプレゼントされます。
プレゼントされる作品も展示されていました。
私は、多摩美術大学院生(2年)の春川真由美さんの作品「Artifact-猟果(水性木版、ウォーターレスリトグラフ)」に投票しました。
東京藝術大学院生(1年)野島革さんの「enlightenment ⅴ」(アクアチント、エッチィング、メゾチント)
東京藝術大学4年佐竹広弥さんの「been](銅版)
これらの作品もとても素晴らしいと思いました。
(画像でご紹介できないのが残念です)


そのほか「大学版画学会研究発表」公開ワークショップなども開催されました(何れも終了しています) 

若い方の作品を見るのも、これからの活躍の期待感もあってとても楽しいものですよね。

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2011.12.11

皆既月食を撮ってみましたが・・・・

いつもの事ですが、酩酊状態でふと思い出して、納戸から三脚を持ち出して、月食撮影に挑戦です。
結局クライマックスは撮影できませんでした。
間抜けな話ですよね。
ペンタのイチデジ入門機と銀塩時代に使っていた古い重たい300ミリズームの組み合わせで撮りました。
この程度の機材ではこんなものかも、とも思うのですが。

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asahiのサイトです。
皆既月食 スカイツリーとランデブー

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2011.12.10

ザ・ベスト・オブ山種コレクション

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この展覧会は恵比寿(広尾)の山種美術館で前期が11月12日〜12月25日まで、後期が1月3日〜2月5日まで開催されています。

教科書で、切手で見た名画、一挙公開!
チラシのコピーです。

日本初の日本画専門の美術館として誕生開館して45周年の記念展です。
約1800点の収蔵品から80点を選び、前・後期に分けての展示です。

図録に関係者が選んだベスト10が載っていました。
受付横のテーブルには投票箱も用意されていて、掲示板には投票された用紙も掲示されていました。

この美術館へは何度も通って、今回展示されている作品は一度ならずとも拝見しています。
ということで、私の好きな作品を5点選んでみました。
あなたはどの作品を選びますか?

前・後期で全ての作品が展示替えされます。
次の作品の中には展示されない作品もあるかも知れません(越路十景?)美術館HPで御確認下さい。

Yamatanebesuto0002

上村松園 昭和13年作品
凛とした立ち姿は松園の作風をよく表していますよね。

世阿弥作「砧」に取材した作品。
九州筑前の何某の妻は、訴訟のために京に上った夫の帰りを待ちわび「漢の蘇武の妻が秋の夜空に、遠く北国で囚われの身になっている夫を恋慕い、高楼に上り砧を打ったところ、その音が万里離れた夫の許に届いた」という古事にならって、思いのほどを託して砧を打った。

Yamatanebesuto0004
炎舞
速水御舟 大正14年作品
山種の、そして御舟の代表作ともいえる作品かもしれません。「もう一度描けといわれても二度と描けない」と御舟本人も仰っていたようです。

作品の制作にあたっては、大正14年の7月から9月にかけて約3ヶ月間家族と共に滞在した軽井沢での取材をもとにしている。毎晩、焚火をたき、そこに群がる蛾を写生したり、採集した蛾を室内で写生したという。

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斑猫
竹内栖鳳 大正13年作
こちらを見つめるる宝石を思わせる色合の眼、一度見たら忘れられない魅力ですよね

モデルとなった猫は栖鳳が沼津に滞在していた時、偶然見つけた近所の八百屋のおかみさんの愛猫であった。その姿に中国南床時代の徽宗皇帝の描いた猫を想起し、絵心をかき立てられたため、交渉して譲り受けて京都に連れ帰り、日夜、画室に自由に遊ばせながら丹念に観察して作品に仕上げたものであった。

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年暮る
東山魁夷 昭和43年作品
暮れゆく、しんしんとした夕景に感情移入どっぷりですよね。

本作品は、定宿にしていた河原町御池のホテルの屋上から京の町を俯瞰し、屋根に雪が降り積もる様子を描いている。手前は鴨川である。

Yamatanebesuto0003
親不知夜雨


越路十景
横山操 昭和43年作品
叶う事はないかもしれませんが、是非全点一度に観たい作品。
実景の空気が感じられて、その景色がが目に浮かぶようです。

「瀟湘八景」のモチィーフを基にした作品である。
作者の出身地である新潟周辺(8点が新潟、富山と福井の風景画1点ずつ)の実景に取材したもの。佐渡秋月、蒲原落雁、間瀬夕照、弥彦晴嵐、出雲崎晩鐘、上越暮雪、能生帰帆、親不知夜雨までの8点は瀟湘八景に倣い、立山黎明、越前雨晴の2点は作者の独想によるもの。

以上、過去の図録等から引用しています。

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2011.12.09

DAYS JAPANが選んだ3.11 VISA写真展

Days311

この展覧会は新宿のコニカミノルタプラザ、ギャラリーAで11月30日~12月15日まで開催されています。
12月11日になると大震災から9ヶ月が過ぎ、そして今年も終わろうとしています。
3.11大震災についての報道、TV、新聞での扱いも減ってきました。
多種のメディアを通じて折にふれ、あの時とその後を見続けなければいけませんよね。
展示写真を見ていると辛くなりますが、被災された人々の苦しみ、悲しみは消えることはないんですよね。
小さな展覧会ですが、新宿に行ったらご覧になっては如何でしょうか。

Days311_2
Naotsune Umemura /Mainiti Newspapaer

この展覧会のサイトは以下をクリックしてジャンプしてください。
DAYS JAPANが選んだ3.11 VISA写真展(コニカミノルタプラザ、ギャラリーA)
(15日を過ぎると他の展覧会に展示変えで内容が変わるともいますので)

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2011.12.06

ダヤニータ・シン展

Sin

この展覧会は10月22日~12月18日まで銀座8丁目の資生堂ギャラリーで開催されています。

数週間前になりますが、いつものコース、パナソニック電工汐留ミュージアム、資生堂ギャラリー、ブリジストン美術館のコースで巡ってきました。風邪をひいていてチョットきつかったのですが、歩きです。

欧米を中心に活躍しているインド出身の女性写真家ダヤニータ・シンの日本初の個展です。

彼女が撮影したドキュメンタリーとしての写真を、イメージの断片としてとらえ、彼女なりに選択した、その一枚一枚の写真を組み合わせることによって物語を紡ぎだす、そんな手法による作品「House of Love」(愛の家)

(愛の家)はタージマハルのことですが、ここではそれぞれさまざまな意味―昼と夜、愛と幻想、愛着と孤立を巡る真実と嘘ーをあらわす反復するモチーフとして登場しています(パンフレットの解説より)
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そして未発表の作品「Adventures of Potographer」(ある写真家の冒険)が展示されています。
こちらは、パンフレットに詳しい解説がありますので、読みながら鑑賞です。
多数の写真集もテーブルに並べて展示されています。

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踊り場には「SENT A LETTER」(手紙を出した)が展示されています。

彼女は言っています。
イメージを鑑賞者に押し付けるわけではなく、作品を見る人たいがたちがそれぞれに個人的な解釈をしてもらうことによって写真に広がりをもたせたいと思っています。

見た瞬間違和感なく、直感的にイメージが膨らむ、そんな作品は良いですよね、ひかえ目な照明の落ち着いた室内で、ゆっくり鑑賞できますよ。銀座に出かけたら、寄ってみてはいかがでしょうか。

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2011.12.05

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 展 (つづき)

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この展覧会は10月22日から2012年1月29日まで開催されています。

前回投稿(Ⅰ~Ⅵ)の続きです(Ⅶ~XIV)
文章、画像は図録から引用しています。

Ⅶ「国王夫妻以下、僕を知らない人はいない」
 -心理研究としての肖像画
1780年に入ると、ゴヤは肖像画家として活躍を開始する。
最初の肖像画の注文は時の宰相フロリダブランカ伯爵から受けた数点で、これを機に多数のパトロンを得る。

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ガスパール・メルチョール・デ・ホベリャーノス 1798年

Ⅷ悲惨な成り行き
 -悲劇への眼差し
ゴヤに戦争とその理由、残虐な行為と残酷な結果についてのきわめて批判的で斬新な考察を行うきっかけをあたえたのは、他でもない独立戦争中の出来事であった。
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〈戦争の惨禍〉36番 
これもまた

Ⅸ不運なる祭典
 -〈闘牛技の批判的ビジョン
ゴヤ三番目の連作版画集〈闘牛技〉は商業的には大失敗に終わった。
確かに美しく、形式的にも技術的にも高度であるとはいえ、ひどく暴力的で、闘牛という祭典の最も絵になる愛すべき側面がまるで著されていない画像を買おうなどと考える人が、誰もいなかったからである。
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〈闘牛技〉33番 マドリード闘牛場におけるペペ・イーリョの悲劇的な最期

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若牛での闘牛 1779‐80年

Ⅹ悪夢
 -〈素描帖C〉における狂気と無分別
独立戦争中から戦争直後のフェルナンド7世による弾圧にかけて制作されたこの素描帖の主題は、その歴史的一時期のさまざまな局面を写しだしている。
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同じ夜のもうひとつの幻影 〈素描帖C〉40番 1808‐14年頃


Ⅺ信心と断罪
 -宗教画と教会批判
ゴヤは、「甘ったるい感情にも、ましてや甘ったるい敬虔さにも訴えることはせず」より理知的な観点から宗教心というものを取り上げたのである。
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地球の自転を発見した咎により
〈素描帖C〉94番 1808‐14年頃


Ⅻ闇の中の正気
 -ナンセンスな世界の幻影
ゴヤ自身を取り巻く歴史的、個人的状況を反映しているが、この場合には1814年の対仏独立戦争終結から1824年のボルドーへの亡命までという、ゴヤにとってはあまり喜ばしくない時期であった。
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〈妾〉7番 無秩序の妾 1816‐19制作 1863初版

XIII奇怪な寓話
1824年9月中旬、ゴヤはボルドーに到着した。
パリに赴く前にゴヤは一度ボルドーに立ち寄ったがその時に面会した友人の作家レアンドロ・フェルナンデス・デ・モラティンは、共通の友人に宛てた手紙の中で、ゴヤはもう老い先短く、絵を描き続けることすらできないのではないかという書き方をしている。
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蝶の闘牛〈素描帖G〉53番 1824‐28頃 


XIV悦楽と暴力
 -〈ボルドー素描帖G〉における人間たるものの諸相
ゴヤは狂気の人間と正気の人間との境界線を明確にしていない。なぜならばゴヤの構想は、狂気が招く幻覚を中心としたイメージによって、人間の本性の普遍的メタファーを示すことだったからである。
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スケートをする修道士〈素描帖H〉28番 1825‐28頃 


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2011.12.04

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 展

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この展覧会は上野の国立西洋美術館で10月22日から2012年1月29日まで開催されています。
かなり前に法然と親鸞展と一緒に上野に3日間通って観てきた展覧会ですが、私が行った時は、あまり混んではいませんでした。混雑情況を確認してから出かけた方がいいと思いますよ。


40年ぶり「着衣のマハ」
「裸のマハ」も一緒に来てくればよかったのに、なんて贅沢は言えません。
「裸のマハ」は図録には参考図として載っています。
トレーシングペーパーの「裸のマハ」を「着衣のマハ」に重ねて観る、という工夫がなされています。
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「光と影」とあるように、後に独立戦争へとつながって行く、旧体制から新しい時代への転換期に生きたゴヤ。
「最後の古典的画家」であり「最初の近代的画家」といわれるゴヤの生涯を「着衣のマハ」という象徴的な作品を導入部として、そして他の作品を通して再認識してみる、そんな展覧会です。


Ⅰかくある私
 ーゴヤの自画像
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自画像 1815年

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マルティン・サパテール宛書簡「今の僕はこんな風だ」

Ⅱ創意と実践
 -タピスリー原画における社会批判
1775年に王立サンタ・バルバラ・タピスリー工場の仕事を始めたゴヤが最初に手がけたのは、9枚の原画連作でした。
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日傘 1777年


Ⅲ嘘と無節操
 -女性のイメージ:(サンルーカル素描帖)から私室の絵画へ
1796年春から1797年3月まで滞在したカディス近辺の町サンルーカル・デ・パラメーダで制作されたと考えられているため〈サンルーカル素描帖〉としている。

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往来のマハたち〈素描帖B〉28番 1795‐97

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洗濯女たち 1779‐80年

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着衣のマハ 1802年

19世紀初めにゴドイが自宅を改装したとき、〈裸のマハ〉を覆い隠すために〈着衣のマハ〉を急遽制作させたのであろう。
何故、〈着衣のマハ〉は描かれたのか?異端審問所の存在と社会的背景。
何故、マハをヴィーナスになぞらえたのか?なぜあのポーズなのか?話題は尽きません。
―マハは特に18世紀末から19世紀初めにかけてマドリードの下町などで見られた、洒落た衣装で着飾った粋な女性たちのことを指す。

Ⅳ戯画、夢、気まぐれ
 -(ロス・カプリーチョス)の構造段階における自由と自己検閲
ロス・カプリーチョスの版画、そこに一貫しているのは、階級の枠組みの中で確立された社会の態度や人間関係の告発である。

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〈夢〉6番 ふれまわる魔女たち 1786‐97頃

Ⅴロバの衆:愚鈍な者たち
 -(ロス・カプリーチョス)における人間の愚行の風刺
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お前には苦労をかけるが
(ロス・カプリーチョス)42番のための準備素描

Ⅵ魔物の群れ
 -(ロス・カプリーチョス)における魔術と非合理

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(ロス・カプリーチョス)64番 よいご旅行を

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魔女たちの飛翔 1798年

以上の文章、画像は図録から引用しています。

チョット長くなったのでこの辺で、続きをを、出来れば早い時期に投稿します。

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2011.12.01

ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム展

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この展覧会はイタリア文化会館エキジビションホールで11月22日~12月8日(19日まで延期するそうです)まで開催されています。
日曜休館ですから注意が必要です。

追記。
今日(12月1日)「ご好評につき会期延長します」とのコメントを戴きました。12月19日まで延長するそうです。近くに行ったらもう一度、行こうかな。

イタリア文化会館には山種美術館が千鳥が淵にあった頃はよく行っていたのですが、最近御無沙汰、久しぶりに行ってきました。
イタリア文化会館での企画展には記憶に残っているものが結構ありますね。
この日は、国立近代美術館で「ぬぐ絵画展」「ヴァレリオ・オルジャティ展」を観て、その竹橋から歩きました。
暖かな日だったので気持ちの良い散歩でした。近美もとても良かったですよ。

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この展覧会の展示内容は次の通りです。
①実物大のレプリカ10点(上の画像をご参照ください)
立派な額におさめられたレプリカ、すばらしい出来栄えですよ。
大型ディスプレーが据え付けられていて、文章での解説があります。
そのディスプレーはタッチパネル方式で、拡大移動が出来ます。(iphoneの操作感覚)
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 ・ウルビーノ公爵夫妻の肖像(ピエロ・デッラ・フランチェスカ)
 ・春(ボッティチェッリ)
 ・ヴィーナスの誕生(ボッティチェッリ)
 ・マニフィカトの聖母(ボッティチェッリ)
 ・受胎告知(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
 ・トンド・ドーニ(ミケランジェロ)
 ・ヒワの聖母(ラッファエッロ)
 ・ウルビーノのヴィーナス(ティツィアーノ)
 ・エレオノーラ・ディ・トレドとその息子ジョバンニの肖像(ブロンズィーノ)
 ・バッカス(カラヴァッジョ)

②デジタルシアター
上記10点の作品を高精細デジタルデータでシアタ-放映しています。
200インチスクリーンを正面、左右に配置して1作品3~5分程度で解説してくれます。
行かれたことのある方はご存じだと思いますがホール自体、限られたスペースですからシアターのキャパも10人程度ですかね?全て見ると40分程度かかります。
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③ウフィツィコレクション
名画100点をデジタル再現しています。
手前のタッチパネルで観たい作品の絵に触れると手前のスクリーンに実物大?で表示されます。

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お薦めですよこの展覧会、行かれるための方に、混まないことをお祈りするばかりです。繰り返しますが日曜日は休館日ですのでご注意ください。
 

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