DOMA秋岡芳夫展-モノへの思想と関係のデザイン
この展覧会は目黒美術館で2011年10月29日〜2011年12月25日まで開催されています。
秋岡芳夫(1920~1997)は、童画家、工業デザイナー、木工家、生活デザイナー、プロデューサー、道具の収集家など多彩な顔を持ち、伝統と現代を融合させるそのユニークでユウモアのある思想と方法論は多くの人に影響を与えてきました。(チラシからの引用)
この展覧会に出品されている、収集した道具だけでもひとつの展覧会が成り立ちそうです。
工作大好き男子ならずとも、ワクワクしてくること請け合いですよ。
展覧会の入り口からして大量の竹トンボ、二階に上がれば、秋岡芳夫とそのグループKAKデザインによる製品が並びます、我が家に現存する製品なんかが見つかったりして・・・・・
後年、視点を個人の暮らしや日本各地の手仕事や生産者に向けていく中で、アカ松やエゾ松を素材にした器の制作等々地域社会での活動を活発化させていきます。
素材別に作られた数十個(百個ちかく?)のお椀の展示には、素晴らしさと驚き。
秋岡芳夫は東北工業大学の先生でもありましたが、秋岡芳夫について同大の名誉教授が語っています。
「嫌なことをやるのは人生のロスが口ぐせだから行動規範は明白だ。面白いか、面白くないか、気に入ったか、気に入らないかが全てであった」
展覧会を見ていて、とても楽しいと共に、人生かくあるべし、羨ましかった。
展示構成は以下の通りです。
A 目黒ドマからー秋岡芳夫のメッセージ
B 工業デザインの時代ーKAKデザイングループ
C 消費者から愛用者へ
D 地域と手仕事ー裏作工芸のすすめ
E 道具考ー物の図書館構想
F こどものための大人
目黒ドマに残る2000機の竹トンボ
クライスラーキャビネット5M-2 1966年 佐藤電器産業株式会社
「2年の科学」理科教材「水ぐるま」1966年頃 学習研究社
大野木工 「保育給食器」 岩手県洋野町大野
大きな風 1950年 日本童画会出品
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