« 鎌倉海蔵寺201109 | トップページ | 川合玉堂展-描かれた日本の原風景- »

2011.11.18

池大雅―中国へのあこがれ

Ikrno

この展覧会は11月20日までニューオオタニ美術館で開催されています。
開館20周年記念展 第4弾です。
第3弾 北斎とリヴィエール 三十六景の競演もとても良い展覧会でしたよね。

《洞庭赤壁図巻》(重要文化財)修理後初披露です。
会場内には修理作業過程のスライドが放映されていました。

京都銀座役人の下役の子として生まれ父を早くに亡くし経済的には困難の中 、7歳から本格的に唐様の書を学び始め、習い始めたばかりの頃、萬福寺で書を披露し、その出来栄えに僧たちから「神童」と絶賛されたといいます。
まー天才児ですね。
書を読むこと、旅をすることが文人画を志す者にとって重要な理念とした大雅は江戸から日光、松島、奥州までの旅、北陸地方や紀州への旅と共に富士山や白山に登るなど沢山の景色に接し、雄大な光景を体感しています。
鎖国の中、中国へのあこがれ、そして文人画家の理想「詩書画三絶」の実現を標榜した池大雅の作品約13点でその画業を概観します。
雄大な景色の中に描き込まれた人物を探してみるのも楽しいですよ。
指墨水墨画(指や爪に墨を付けて描いた)なども面白い。
描かれたこのような雄大な景色の中で静かに生活してみたいなんて・・・・・

構成は以下の通りです。
「若き日の試み」
「禅僧との交流」
「文人生活への憧れ」
「大雅の詩書画三絶」
「中国の名景を描く」

Image9691_1
《洞庭赤壁図巻》 1771年
書に、この作品が続きます。実際はもう少しくすんだ感じです。

Msslor4uvaoqoonewjxym3f4vjxavdcguqj
《雲林清暁図》 1758年

|

« 鎌倉海蔵寺201109 | トップページ | 川合玉堂展-描かれた日本の原風景- »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 池大雅―中国へのあこがれ:

« 鎌倉海蔵寺201109 | トップページ | 川合玉堂展-描かれた日本の原風景- »