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2011.11.26

江戸切子 -日本のカットガラスの美と伝統-

1951

この展覧会は10月8日~11月27日まで町田市立博物館で開催されています。
明日までですね。
江戸切子の展覧会ってあったようななかったような・・・・・

ヨーロッパ、15世紀ヴェネチアがガラス製造の中心であった、「クリスタッロ」無色透明ガラスが発明されその技術は秘密とされた。しかし、模倣したガラス製品がボヘミヤ、そしてイギリスでも作られるようになった。日本ではデザインはイギリス・アイルランドのカットガラスを手本に、ガラス製造は中国伝来の技法を取り入れて作られるようになった。

以下はHP解説の引用です。
 

ヨーロッパからもたらされたカットガラスを手本として、日本で切子が作られるようになったのは、江戸時代後期の天保5年(1834)頃のこととされています。当時の切子制作は、金属製の棒状工具などに金剛砂を水でつけ、手動でガラスを削って行われていたと考えられています。明治に入ると、ヨーロッパから技術者エマニエル・ホープトマンが招かれ、日本にも回転工具によるカットの技法が伝えられます。ホープトマンの弟子の中からは、その後の日本の切子産業を支える職人たちが育っていきました。
 大正・昭和の時代になると、技術革新や産業構造の変化にともないカットガラスの生産は一段と拡大します。昭和前期には、アール・デコ様式を思わせるモダンなデザインの色被せカットガラスの食器類が人気を博すようになりました。
 「江戸切子」は、昭和60年(1985)に東京都伝統工芸品として指定され、また平成14年(2002)には国の伝統工芸品に指定されました。現在でも、ホープトマンの流れを汲む職人たちが、江東区を中心に、伝統と革新の間で魅力的な製品を作り続けています。
 本展覧会では、江戸時代から現代にいたる日本の切子とその源流にあたるヨーロッパのカットガラス約250点に加え、現代の切子の工具もあわせてご紹介します。カットガラスの技と美を、この機会にどうぞご堪能下さい。

サントリー美術館で「あこがれのヴェネチアン・グラス 時を超え、海を越えて」というタイトルで大規模な展覧会が行われましたが、良い展覧会でしたよね。こちらの展覧会は、こじんまりとですが、粋な感じの江戸切子が素晴らしいです。
サントリー美術館からの出展も数点ありました。
図録が完売になっていましたが・・・・・・あまり刷らなかったのかな?

構成は以下の通りです。
Ⅰ江戸から明治へ;日本の切子の黎明期
Ⅱヨーロッパのカットガラス
Ⅲ大正・昭和のカットガラス
Ⅳ現代の江戸切子

現代の江戸切子の製造工程、製造に使われる工具・用具の展示もあります。


Ichitaro
岡本一太郎  切子緑被鉢


Suda
須田富雄   花緑籠目二魚子文パンチボール

Tumbler

1952

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