川合玉堂展-描かれた日本の原風景-
この展覧会は10月22日から11月23日まで神奈川県立近代美術館葉山で開催されています。
川合玉堂は円山四条派と狩野はを融合し、日本画壇において新たな境地を開拓したとされています。
私のイメージとしては、懐かしい日本の原風景に点在する人々の生活を描いたその作風です。
この展覧会は、川合玉堂にこんな作品もあったのかと思わせる作品も含めて、画業全般を概観できるとても良い展覧会です。残りわずかな日程になりましたが、時間が許す方は是非行かれると良いと思いますよ。
第一章 「山水画」の時代(~明治30年代)
桜花小禽 1890年
鵜飼 1895年
このような作品に出会えるとは思いませんでした。
第二章 「風景画」の時代(明治40年代~昭和前期)
山水画から風景画への転換期、玉堂も近代的「風景画」の確立を目指して・・・・・
ニ日月 1907年
水墨のぼかしとグラデーション、霞の中の人影、詩情に溢れたこの作品にくぎずけ。
鵜飼 1931年
鵜飼は、沢山描いています、比較してみるのも面白いですよね。
行く春 1916年 六曲一双屏風
長瀞に取材した絵画です。川浪、岩盤、散る桜。近づいて、少し離れてじっくり楽しみました。
第三章 「情景画」の時代(昭和後期)
戦時中奥多摩御獄に疎開、戦後も都内の自宅に戻らず、御獄の自然の中で創作活動を続けました。
この展覧会でも、その生活ぶりが放映されています。
私も、数十年前御獄の玉堂美術館へは行ったことがあります。
春光 1948年
このような作品も好きです。
月天心 1954年
御獄山にレンゲショウマの花が咲く頃、玉堂美術館を再訪してみようかと思ったりしながら観てきました。
おまけ
美術館の庭からの眺望。富士山見えますか・・・
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