法然と親鸞 ゆかりの名宝展
法然上人八百回忌・親鸞聖人七百五十回忌に際して、東京国立博物館で10月25日~12月4日まで開催されています。
人気の東博企画展ですから、この企画展も混んでいました。
どうしても、書の展示コーナーと音声解説のマークがある所は渋滞になります。
午前中の第一会場は、何時も通り列に並んで牛歩での鑑賞になります。
私は、いつも第Ⅱ会場から鑑賞、合間を見て第Ⅰ会場です。
さて、第一会場入り口は二河白道図を模した構成で左右に色分けされた真ん中に細い白線が引かれ、正面には浄土を表した図が掲げられています。そして会場を一巡すると、閉めは第二会場の最終コーナーに展示されている早来迎図(国宝 阿弥陀二十五菩薩来迎図)です。(早来迎図は前期のみの展示ですから見逃すと残念かも)
平安末期から鎌倉時代という時代背景、浄土三部経、法然、親鸞の生涯、この辺の予備知識があるとさらに興味が増しますし、その辺がこの会場でもある程度で理解できるような展示にもなっています。(私はその辺りの知識に関しては自信ありませんが)
東博の今までの企画展で見られた超メジャー級の仏像が展示されていた展覧会をイメージして観に行くとがっかりするかもしれませんが、立派な仏像も勿論展示されています。
法然上人、親鸞聖人の肖像、書、著作、言行録、絵伝等の展示品を鑑賞することで今まで、おぼろげにイメージしてきた教えが更に身近に感じることが出来ます。
親鸞聖人影像(鏡御影)、教行信証(坂東本)観無量寿経註(親鸞筆)、法然上人行状絵図、阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎図)当麻曼荼羅縁起他の国宝、重要文化財90点を含む180点の展示です。
ちなみに、遠い昔学生時代に真継伸彦の著書「親鸞」「教行信証」を読んだのがまともに読み始めた端緒というと世代が分かってしまうかもしれません。
展覧会の構成は以下の通りです。
第一章 人と思想
第二章 伝記絵にみる生涯
第三章 法然と親鸞をめぐる人々
第四章 信仰のひろがり
二河白道図 兵庫・香雪美術館
阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎図) 京都知恩院
法然上人像(隆信御影)京都知恩院
親鸞聖人影像(熊皮御影) 奈良国立博物館
教行信証(坂東本)第二冊顕浄土真実信文類序(別序) 東本願寺
選択本願念仏集 冊首 京都慮山寺
阿弥陀如来立像 奈良 興福寺
錦織寺絵伝 滋賀錦織寺
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