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2011.10.05

映画(DVD) わたしを離さないで

D113708571
製作年度: 2010年
上映時間: 105分

キャスト(役名)
キャリー・マリガン (Kathy)
アンドリュー・ガーフィールド (Tommy)
キーラ・ナイトレイ (Ruth)
シャーロット・ランプリング (Miss Emily)

スタッフ
監督 マーク・ロマネク
製作総指揮 アレックス・ガーランド
カズオ・イシグロ
テッサ・ロス
製作 アンドリュー・マクドナルド
アロン・ライヒ
脚本 アレックス・ガーランド
原作 カズオ・イシグロ
撮影 アダム・キンメル
音楽 レイチェル・ポートマン

カズオ・イシグロの名著を底本として映画化されています。
完全なコピーではありませんが、見事にカズオ・イシグロの問うている根源的ものを映画化しています。映画を見てから本を読んでも良いのかもしれないと思いました、いや矢張り本からの方うが良いかな~
是非、本も映画も。
キャシー役のキャリー・マリガン がとても良い、勿論ルース役のキーラ・ナイトレイも。

ラストシーンは忘れられませんね。
ルースは夕日に照らされ地平線を見ながら・・・・・
私は自分に問う、私達と私達が救った人々に違いが?
皆”終了”する。
”生”を理解することなく
命は尽きるのだ。

以下、本の紹介で投稿した時の拙文を再度(映画のストーリー展開はチョット違います)

私の名前はキャシー・H。いま三十一歳で、介護人を十一年以上やってます。
この小説の冒頭部分です。
寄宿施設ヘールシャムで生まれ育った、親友トミー、ルースの介護人も努めたキャシーは、あと八か月、今年の終わりまでは勤めてくれと言われている。

物語は、遡って生まれ育ったヘールシャムでの生活が、親友キャシー、トミー、ルースを中心に丹念な筆致で回想されていきます。
保護官といわれる教師、図画工作に熱心な教育、定期的に訪れる謎めいたマダム、展示会の存在?そして作品がマダムに選ばれる喜び。淡々と描かれていくヘールシャムの生活に謎めいた挿話が埋め込まれていきます。

そんな中、ルーシー先生は、決意を込めて言います。
「あなた方は、教わっているようで実は教わっていません。それが問題です。形ばかり教わっていても、誰一人、本当に理解しているとは思えません。そういう現状をよしとしておられる方も一部いるようですが、わたしはいやです。あなた方には見苦しい人生を送ってほしくありません。そのためにも、正しく知っておいてほしい。
ーー中略ーー
あなた方は一つの目的のためにこの世に生み出されていて、将来は決定済みです。ですから、無益な空想はもうやめなかればなりません。間もなくヘールシャムを出ていき、遠からず、最初の提供を準備する日が来るでしょう。それを覚えておいてください。みっともない人生にしないため、自分が何者で、先に何が待っているかを知っておいてください」
そして、ルーシー先生はへルーシャムを去っていきます。

やがて、十八歳になると仲間たちはヘールシャムを出ていくことになります。
いよいよ提供者としての彼らの生活が始まります。
トミーをめぐるキャシーーとルースの恋心と終了と言う言葉の意味の冷徹と猶予申請とは・・・


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