モーリス・ドニ 命の輝き、子供のいる風景
この展覧会は損保ジャパン東郷青児美術館で11月13日まで開催されています。
19世紀末から20世紀前半にフランス象徴派を代表する画家モーリス・ドニは、ナビ派の主要メンバーとして活躍し、その平面や単純な形態を使った装飾的な作風は20世紀の絵画運動に影響を与えたとされる。ナビ派の時代には「美しきイコン(聖像)のナビ」と呼ばれたドニは、聖書あるいはギリシャやローマ神話を主題にした作品で知られていますが、近年、自分の家族の肖像を日記のように克明に描き続けた作品が注目されている。熱心なカトリック教徒だったモーリス・ドニの家族愛に満ちた作品約100点が展示されている。
家族との様子を撮影したビデオ、出品リストには、モーリス・ドニ家系図もあり、この展覧会の趣旨がうかがえる。
如何にも象徴派的作品、家族を描き込んだ宗教色の強い作品が印象に残りました。
第四部の作品は特に良かった。
(一部分はチラシ解説の引用です)
展覧会の構成は以下の通り。
序章:若き日のモーリス・ドニ
第一部:くつろぎのなかで
《子供の身づくろい》1899年 油彩・キャンバス
第二部:子供の生活
《ボクシング》1918年頃 油彩・厚紙
《バルコニーの子供たち、ヴェネツィアにて》1907年 油彩・キャンバス
第三部:家族の肖像
《ドミニクのはじめての一歩(海辺の家族)》1911年 油彩・キャンバス
《光の船》1931年 油彩・キャンバス
第四部:象徴としての子ども
《プリウレの窓辺の受胎告知》1916年 油彩・キャンバス
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