北斎とリヴィエール 三十六景の競演
この展覧会は、10月10日までニューオータニ美術館で開催されています。
リヴィエールの作品は、過去に数点を何度か見ているのですが、今回纏めて見ることが出来る、という事で行ってきました。
アンリ・リヴィエールは19世紀末ジャポニズムが流行っていたフランスで北斎の作品に触発されて『エッフェル塔三十六景』を制作しました。リヴィエールが美術史上特に重要な地位を占めるのは木版画復興と多色リトグラフの開発と言う事です。北斎や広重の作品から構図、色彩を熱心に研究し『エッフェル塔三十六景』に反映させています。会場はリヴィエールの作品数点に北斎、広重の作品が写真で添えられ比較できる構成になっていて、なるほど、なるほど、です。
「そこに住む庶民目線からの暮らしとエッフェル塔」という印象をもって見てきました。
とても良い展覧会ですよ。
アンリ・リヴィエール『エッフェル塔三十六景』
葛飾北斎『冨嶽三十六景』
歌川広重『東海道五十三次』『名所江戸百景』から代表作数点
ジョルジュ・オーリオルの作品数点
北斎の透視画法の解説も含め100数点の展示で十分楽しめました。
《エッフェル塔三十六景 扉絵》
《建設中のエッフェル塔、トロカデロからの眺め》エッフェル塔三十六景より
歌川広重《東海道五十三次 蒲原》
《パーシー・シャルボニエ河岸より》エッフェル塔三十六景より
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