青森県立美術館開館5周年記念 光を描く印象派展 美術館が解いた謎
この展覧会は、10月10日まで青森県立美術館で開催されています。
突然、青森です。
理由はありません、PCで美術館のHP巡りをしていたら何故か行ってみようかと・・・・・十和田市現代美術館も行きたかったのですが、時間的に無理なので・・・・・事情があって日帰りです。(美術館滞在は3時間強、あとは延々と乗り物の中)
この企画展開催中は、美術館行きの無料シャトルバスが新青森駅から出ています。
但し、マイクロバスなので、定員が限られていて、乗れない事もあります(乗れないと次のバスは約40分後です)他に市営バスと、ねぶたん号(200円)がありますが、どのバスも間隔があり、注意が必要です。タクシーは何十台も待っていますが。
私は、運良く待たずに乗れた、行きはシャトルバス、帰りはねぶたん号を利用しました。
チラシおよびHPの解説文からです。
ゴッホ、ルノアール、モネ、マネ、セザンヌ、ゴーギャン・・・・・巨匠の秘密に、青森だけで出会えます。ドイツ屈指の印象派コレクションを誇るケルンのヴァルラフ・リヒャルツ美術館は、印象派誕生の謎を解き明かすべく、4年がかりで作品を調査しました。赤外線や顕微鏡などを使った科学的な調査を含め、その成果を一挙公開した展覧会は大反響。フィレンツェとウィーンにも巡回し、3会場合わせて60万人が訪れています。
青森のみで開催される日本展には、ヴァルラフ・リヒャルツ美術館から約60点を超える名画とその研究成果が出品されます。さらに日本国内の名品も加えて、時代を超えた印象派の魅力にせまります。
展覧会の構成は以下の通りです。
第一章 「印象」とは何か?-新しい絵画の誕生-
第二章 何を使って描いたのか?-印象派の画材-
第三章 どこで描いたのか?-戸外制作-
第四章 感じたままに描いたのか?-理想の表現を目指して-
第五章 作品は完成していたのか?-新しい価値観-
第六章 作品は描かれた当時のままなのか?-最新の調査報告から-
印象派の登場はまさに近代絵画の大きな転換点であったわけですが、その誕生から発展の過程、色彩の科学的研究根拠に基ずく画法、根本思想に亘って、具体的に作品を展示し解説しています。印象派の教科書を美術館でという感じ。
例えば、カイユボットの《セーヌ河畔の洗濯物》の展示には、次の様な解説が添えられています。
画面を調べると、左下に小さな粒が見つかりました。顕微鏡で覗いてみると植物の芽のようです。画面にはポプラの木が描かれている。もしかすると・・・その通り、ポプラの芽であることがわかりました。この作品が強い風の日、実際にポプラ並木の下で描かれたことを示す証拠です。(以下略)
このように、それぞれの作品にまつわるエピソード、研究の成果が丹念に解説されています。
色彩の科学的解説のコーナーもあり、補色、色相、三原色等の解説、また、実験が出来るようになっています。
「おっ、そうだったのか、驚いた」という程ではないにしろなかなか面白いですよ。
「これは、これは」と言う、作品も少ないのですが・・・・
以下、チラシの画像から。
幸せを描くルノワール
ピエール=オーギュスト・ルノワール《縫い物をするジャン・ルノアール》
点描のハーモニー シニャック
ポール・シニャック《カーポ・ディ・ノーリ》
棟方志功の原点ゴッホ
フィンセント・ファン・ゴッホ《クリシーの橋》
作品配置図
企画展室は室温を低めに設定しているので寒く感じる方には、監視員がショールのようなものを貸してました。心づかいが良いですよね。監視員の女性の制服もユニークでしたよ。
次は、常設展示室に向かうのですが、長くなるので次の機会に・・・・・
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