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2011.08.19

リンクするアフリカルチャー アフリカの魂 関連企画 アフリカン・シネマ特集

Arukaru

最近も、頻繁にソマリアの飢餓被害の様子がTVで放映されています。
数十万、数百万の子供たちが瀕死の状況に置かれています。
干ばつで食べるものが無く、終わりの見えない内戦で援助物資が難民に届かない状態が続いています。
内戦が始まって、およそ20年。
しかし、その前から、この国にはあらゆる不条理がが押し寄せていました。

多摩美術大学美術館で9月19日まで開催されている「アフリカの魂 リンクするアフリカるチャー」関連企画でお行われた「アフリカン・シネマ特集」を見てきました。短編2本と長編一本です(この企画(シネマ特集)は既に終了しています。パルテノン多摩の小ホールで上映されました。)


「生命の木」
ソマリア 1987年 上映時間25分
監督・脚本 アブドルガディール・アールド・サイド
制作 ソマリア・フィルム・エージェンシー

村のなかを歩いて、林の中に分け入った樵は「生命の木」を切り倒してしまう。
切り倒した後、樵は疲れて休息している間に寝てしまう。
画面は夢のなかへ...。...
男は、見渡す限り何も存在しない、不毛の地に投げ出される、そこには緑豊かな村のその賑わいも、豊富な草原も破壊されていた。
その不毛の地で、男は木の芽を見つける。そう命を育む木の芽を......
自然・環境破壊へのメッセージが直球で伝わってきます。
Arukaru0001seimei


「シーシェル」
ソマリア 1991年 上映時間 30分
監督・脚本 アブドルガディール・アールド・サイド
制作 バッファロー・フィルム

この作品はソマリア内戦の直前にソマリアで撮影されています。
女性画家が、海岸を散策しています。
彼女は美しい貝殻を見つけると、耳にあてて聞こえてくる潮騒に耳を傾けていると、少女の声が聞こえてきます。
現代過去の映像が流れる中、その少女の短い生涯が描かれていきます、豊かだった漁村の生活は海洋汚染によって破壊されてしまったのだ。その平和だった漁村は核廃棄物の汚染によって破壊されてしまったのだ。
ラストは子供たちが遊んでいる輪に画家が誘われる「一緒に踊りましょう」と......Arukaru0001si

「テスタメント」
ガーナ 1988年 上映時間 80分
監督・脚本 ジョン・アコムフラー
音楽 トレヴォ・ムティソン
主演 タニア・ロジャース
制作 ブラック・オーディオ・フィルム・コレクティブ

1960年代の事。アベナはエンマルク政権崩壊後の軍事軍事クーデターで逮捕される。そしてガーナを離れ二度と戻らない覚悟でイギリスに渡る。
後に、彼女は映画「コブラ・ヴェルデ」の特集番組を制作するためにガーナに戻ることになる。
コブラ・ヴェルデとは、アフリカ西海岸にいた謎のラテンアメリカ人盗賊の最期を物語る叙事詩。映画のロケ地はガーナ海岸、そこは「新世界」へのアフリカ人の旅の出発点だったのだ。
ガーナ海岸から内陸へと、さまよい歩くアベナは居場所のない、そんな自分を凝視することになる....
Arukaru0001


TUTAYAで探しても、アフリカを扱った(政変、環境破壊を扱った)映画は沢山あります。
結構観ているつもりですが、メジャーに乗らない、このような作品もとても良いですよ。
教えられます。、

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