フランスの詩と版画 ひびきあう魂の航跡
町田市立国際版画美術館で8月7日まで開催。
フランス詩の素養の無さに歯がゆい思いで見てきました。
でも、版画自体楽しめますし、詩にインスピレーションを得て、どの様に挿絵にまた版画作品に反映したのか、思いを巡らしてみるのも面白いかと。
更にこの美術館は常設展示も充実してますよね。
同時開催されているのは、
シリーズ<現代の作家> 長谷川潔(67点展示)
素朴な美―フランスの民衆版画(50点)
こちらも楽しめますよ。
以下に、展示作品の概要を記してみました。
詩に寄せる思い、そして版画作家はどの様に作品に反映させた興味は尽きないのですが、観る人によって、感想はかなり異なるのかもしれませんね。
1、モーリス・ドニ『叡智』
詩:ポール・ベルレーヌ
モーリス・ドニ『叡智』より1911年小口木版
2、『アルチュ-ル・ランボー』
※9人の美術家による版画作品
パブロ・ピカソ「アルチュ-ル・ランボー」1960年リトグラフ
3、マッタ
『地獄の季節』
詩:アルチュ-ル・ランボー
マッタ 『地獄の季節』 より「僕はさまざまな眩暈を定着した」1978年銅版
4、柄澤斎
肖像Ⅳアルチュ-ル・ランボー
5、サルバドール・ダリ
『マルドロールの歌』(全42点より)
サルバドール・ダリ『マルドロールの歌』より1934年、銅版
6、ハンス・ベルナール
『ポエジー』
7、ベルナール・ビュフェ
『マルドロールの歌』
8、柄澤斎
肖像ⅩⅤⅢイジドール・デュカス
9、ジョルジュ・ルオー
『受難』
詩:アンドレ・シュアレス
10、ジョルジュ・ルオー
『(悪の華)のため版刻された14図』
詩:シャルル・ボードレール
ジョルジュ・ルオー「横向きの裸婦」『<悪の華>のために版刻された14図』 1966年刊 銅版
11、柄澤斎
肖像Ⅶシャルル・ボードレール
12、ジャン・アルプ
『囲われた太陽』より
詩:ジャン・アルプ
ジャン・アルプ 『囲われた太陽』より1966年、木版
13、パトリック・コールフィールド『ジュール・ラフォルグの詩』
詩:ジュール・ラフォルグ
14、マルク・シャガール
「以心伝心」より
詩:ルイ・アラゴン
マルク・シャガール「以心伝心」より1,976年銅版
15、エクトール・ソニエ
『鏡』
詩:ロベール・マルトー
16、山本正文
『未完の薔薇園』
詩:ミシェール・ビュトール
17、山本正文
『夕暮れの道を横切る柵-二十九と一つの石』
詩:イブ・ポンヌフア
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