国立エルミタージュ美術館蔵 皇帝の愛したガラス
東京都庭園美術で9月25日まで開催。
このような作品展示にはいいですね、この美術館は。
ヨーロッパ各地で作られてきた多様なガラス作品の展示にと共に、 11世紀前半にはじまり、18世紀半ばに円熟期を迎えたロシアのガラス製造技術により作られた作品が展示されています。
華麗なエングレーヴィングによって紋章やモノグラムを彫刻したセルヴィス(晩餐会用食器セット)、金を用いたルビー・ガラスなどの色ガラスによる艶やかな作品等々のロシア貴族が愛した作品群をゆったりとした気持ちで...。
この企画展のHPから解説の引用です。
ロシア・サンクトペテルブルグにある国立エルミタージュ美術館は、その類い希なる充実したコレクションによって、世界有数の美術館として知られています。同館の数ある作品群のなかでもとりわけ貴重とされるガラスコレクションは、14世紀から20世紀にわたる幅広い時代を網羅し、ヴェネツィアやボヘミア、イギリス、スペイン、フランスなど、ヨーロッパ各地で制作されたガラス芸術の多様性を、当時の最高峰レベルの作品を通じて概観することができます。これらのコレクションは、歴代のロシア皇帝や皇后、貴族が身近に置いていた作品群をはじめ、いずれも出自や来歴が明らかな優品ばかりでありながら、これまで国外に紹介されることはほとんどありませんでした。
本展では、ロマノフ王朝によって収集・継承されてきた質の高い作品群に、エカテリーナ2世によって設立された帝室ガラス工場製の多様なガラス製品を加え、15世紀から20世紀に至るヨーロッパとロシアのガラス芸術の精華を、珠玉の190点によりご紹介します。
展覧会の構成は次の通りです。
1、ルネッサンスからバロックに時代へ
1) 水の都の幻想-ヴェネツィア
2)深い森 光と影-ボヘミア、ドイツ、フランス
3) 南国の情熱 土の香り-スペイン
神聖ローマ帝国の紋章を描いた大杯
ボヘミア 16世紀第4四半紀
2、ヨーロッパ諸国の華麗なる競演
1)技巧と洗練-ヴェネツィア、イギリス、フランス、オーストリア、ボヘミア、ドイツ
2)手仕事の宇宙-装飾品
3)新しい夜明け-アール・ヌーヴォー、アール・デコ
「ウェッジウッド様式」の磁器製台座を
もつ4本の蝋燭用枝付燭台
西ヨーロッパ 18世紀第4四半紀
3、ロマノフ王朝の威光
「オルロフ・セット」より9点の品
ロシア、帝室ガラス工場
1790-1800年代
エミール・ガレ
《ヒキガエルとトンボを描いた花器》
フランス、ナンシー
1888年
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