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2011.07.22

映画(DVD) ボローニャの夕暮れ

633404

変な言い方かもしれませんが、本当に映画らしい映画です。
鑑賞後も余韻が続きます、セピア調の映像も良いですし、配役も絶妙。


1938年のイタリア、ボローニャ、アパートに住む三人家族 。父ミケーレは高校の美術教師、美人の妻デリラと父と同じ高校に通う17歳の娘ジョヴァンナ。
父はボーイフレンドのいない娘ジョヴァンナを惨めに思い、励まし続ける。
そんなある日、ミケーレはジョヴァンナが校庭で人気者のダマストリと話しているのを目にする。ダマストリは進級できるかできないかの瀬戸際で、その判断はミケーレ次第だ。
ダマストリにミケーレは成績の事を持ち出して暗に、娘に親切にするよう持ち掛ける。ジョヴァンナは自分の思いが通じたと思い込むのだが.....母デリアは、ミケーレが画策したものだと疑う。
そんなある日、ジョヴァンナは同級生マルチェッラの誕生日パーティーに招待される。
ジョヴァンナは、同じアパートに住み家族どうしで親密な付き合いをしている警察官セルジョの計らいで新調したドレスを着て出かけていく。
帰りが遅いのを心配していると、電話がかかってきて、急いでミケーレがマルチェッラの家に行くと、ジョヴァンナは横になっていた。ダマストリが自分とだけ踊ってくれなければ嫌だと騒いだのだと聞かされる。
数日後、ミケーレは洗面所のタオルに血が付いているのを見て不思議に思い妻にも告げるが.....。
翌日、学校ではマルチェッラの行方が分からないと騒ぎになる。
やがてマルチェッラが体育館倉庫で他殺体で発見される。
捜査の段階で、体育館でダマストリとマルチェッラが会っていたとき、用具の後ろにジョヴァンナが隠れていたのが目撃されていた事が分かる。
事情聴取されたジョヴァンナは殺害を自供する。
裁判の段階で、弁護士は心神喪失が認められば、罪に問われないと....父ミケーレは、認めたくないが、結局心神喪失が認められて精神病院に入院する。
教師の職を追われたミケーレは、足しげく病院に通い、必死に娘の面倒をみる。
デリアは気持ちの整理がつかず、娘に会いに行けなかった。
戦争が激化し、親友の警察官セルジョは空襲で家族を失う、そして、ムッソリーニを支持して活動するようになる。
一方、ジョヴァンナの担当医師はミケーレに、ジョヴァンナが母親に対し劣等感を抱いていること、母親が他の男に恋していると思い込んでいることを話す。ミケーレはセルジョに、妻との関係を問い、デリアと一緒になってほしいと伝える。そして、一人でジョヴァンナのいる病院の近くに移り住む。
戦争が終わると、ムッソリーニを支持していたセルジョは拘束そして銃殺されてしまう。
24歳になったジョヴァンナは退院し、ミケーレと共にボローニャに戻る。
7年後、ジョヴァンナは父と映画館へ行き、男連れのデリアを見かけ、声をかけるが無視される。
ミケーレは慌てて娘を映画館から連れ出すと....デリアが出てきて.....。


製作年度: 2008年
上映時間: 104分

スタッフ
監督 プピ・アヴァティ
製作 アントニオ・アヴァティ
脚本 プピ・アヴァティ
アントニオ・アヴァティ
原案 プピ・アヴァティ
撮影 パスクァーレ・ラキーニ
美術 ジュリアーノ・パンヌティ

キャスト(役名)
シルヴィオ・オルランド(ミケーレ)
フランチェスカ・ネリ(デリア)
アルバ・ロルヴァケル(ジョヴァンナ)
エッジオ・グレッジオ(セルジョ)


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