映画(DVD) 日の名残り
カズオ・イシグロの小説「日の名残り」の映画化作品。
ほぼ小説の筋書き通りに映像化されています。(筋書き概要は前投稿で)
ただし、ダーリントン・ホールの新しい主人が、ファラデー氏ではなく、小説の筋書きに大きな意味を持たせている会議。あの会議後晩餐で、ダーリントン卿とその会議の内容を批判したルイス下院議員に変わっています。
この辺は、何か監督に意図があっての変更なのでしょうか。
そして、ラストシーンはホテルで話をした後のミセス・ベンをバス停まで送って行って、別れるところで終わっています。何か、淡い思慕への永遠の決別を意識したような.....。
ミセス・ベン役のエマ・トンプソンはキャスティングとしては納得、スティーブンス役にアンソニーホプキンスを持ってきたのは半分納得、半分は個性が強すぎるかな―という感じ。
私がもっと期待していたのが、イギリス映画に度々登場する、広大な美しい景色とダーリントン・ホールでの回想シーンが上手く交互に映像化されていたら素晴らしいのに.....景色がほとんど映されていないのが残念。
少々、ストーリーが散漫になってしまった印象、良い映画ではありますが....。
原題: THE REMAINS OF THE DAY
製作年度: 1993年
上映時間: 134分
スタッフ
監督 ジェームズ・アイヴォリー
製作総指揮 ポール・ブラッドレイ
製作 マイク・ニコルズ ジョン・コーリー イスマイール・マーチャント
脚本 ルース・プラヴァー・ジャブヴァーラ
原作 カズオ・イシグロ
字幕 戸田奈津子
キャスト(役名)
アンソニー・ホプキンス (スティーブンス)
エマ・トンプソン (ミス・ケントン)
ジェームズ・フォックス (ダーリントン卿)
クリストファー・リーヴ (ルイス)
| 固定リンク
コメント