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2011.06.08

ラファエル前派からウィリアム・モリスへ展

いつの時代も同じなのでしょうが、現状を変えたい、乗り越えたいという若いアーティストの意欲が連綿と続き、その歴史を作ってきたんですよね。
時代はビクトリア朝、産業革命後の19世紀中頃、物質的な豊かさの中で、現状の古典主義教育への不満、初期ルネッサンスの精神性への憧憬から、ロイヤルアカデミー美術学校の学生ハント、ミレイ、ロセッティなどが個人的な結社を作った。(ラファエル前派)後のに批評家、彫刻家が参加していく。
後期になるとロセッティを慕ってエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスらが参加してくる。
という事で、この企画展のタイトル「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ展」になる訳です。
日本の美術界、文学界も刺激し青木繁の作品にもその影響がみられると考える向きもあるようです。

油彩、水彩、ドローイング、ステンドグラス、陶器、家具など約100点で構成されているこの企画展、私は満足でした。まとまりが良くて、この美術館のスペースをよく考えて構成されていると思いました。

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ダンテ・ゲイブリアル・ロセッティ《マリゴールド》

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ジョン・エヴァレット・ミレー《めざめ》
昨年でしたか、bunkamuraで展覧会がありましたよね。
オフィーリアがチラシに使われていましたよね。
今回は、展示されていませんよ。
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この作家の作品は、他の展覧会でもよく展示されていますよね。

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ウイリアム・ホルマン・ハント《キリストと二人のマリア》
府中美術館の「ターナーから印象派へ展」に展示されていたハントの水彩画はすばらしかったですよね。


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タペストリー《東方三博士の巡礼》モリス商会
デザイン;エドワード・コリー・バーン=ジョーンズ
花・地面のデザイン;ジョン・ヘンリー・ダール

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ステンドグラス《シンバルとリュートの奏者》モリス商会
デザイン;ウィリアム・モリス

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ラスター彩皿;白鳥
デザイン;ウィリアム・ド・モーガン


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目黒美術館で7月14日まで開催。


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