フレンチ・ウィンドウ展
この展覧会は、フランスの現代美術コレクターの団体「ADIAF」が主催する「マルセル・デュシャン賞」の10周年を記念して開催されています。デュシャンの代表作「フレッシュ・ウィドウ」にちなみ、「フレンチ・ウィンドウ展」と名付けたそうです。
「デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」ということです。
マルセル・デュシャン
《フレッシュ・ウィンドウ》
1920/1964
チラシの解説の一部を以下に引用します。
日常生活や時間、都市の心象風景を独創的に表現した“フランス現代アートの今”を体感していただくとともに、収集された作品がどのような形でコレクターの日常と融合しているのかをご覧いただけます。アートと生活のあり方について思いをめぐらせるとともに、コレクターがアートシーンで果たす役割や、その可能性について、幅広く考えるきっかけにしていただければ幸いです。
このような趣旨から、展覧会の最後には、作品を飾ったコレクターのアパルトマンが再現されています。
展覧会の構成は次の通り。
「デュシャンの窓」
「窓からの眺め」
「時空の窓」
「こころの窓」
サーダン・アフィフ
《どくろ》
2008年
球体表面に天井の模様が映るとそれがドクロ....
ブリュノ・ペナド
《無題、カリフォルニアのシステムゲームオーバー》
2007年
ミニマムアートを文字通りチョット捻って?このセンスいいですね。
ブリュノ・ペナド
《無題、大きな一つの世界》
2000年
アフロヘヤ―に突き上げたこぶし、何かを連想させてくれます。
この美術館は、場所柄、老若男女、国の内外を問わず、いろいろな方々が見に来ておられますよね。
都内観光のついでの方も....まあ、この美術館のコンセプトからして、若い方が多いには違いありませんが。
アートがその時の社会との関係性を作者が意識するしないにかかわらず大きく孕んで作られている事は自明ですが、この種の展覧会には、直接的?に表現されている作品も多数あります。従って、日本人の私には、直感的に受け入れられない事が多々あります、そういう意味では、理解する上で解説が必要です、この美術館、ほぼ毎回、音声解説が無料で借りられるのは助かります。
さて、この展覧会を見て、日本の今現在のアートシーンと比較してどうだろう.....そんな感じを持ちながら....新しい発見というよりも、センスを楽しむ展覧会かもしれませんよ。
森美術館で8月28日まで開催。
画像は、チラシからの引用です。
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