花の画家ルドゥーテ『美花選』展
澁谷Bunkamura ザ・ミュージアムで7月3日まで開催。
美しいという言葉の意味の全てを包含しているのではないでしょうか、花は 。
そんなことを考えさせてくれる展覧会です。
物理的にも、社会環境的にも鬱陶しいこの頃、この展覧会の空間に入ると救われた気分になります。
私は、どちらかというと野に咲く楚々とした草花、倒れても倒れても、起き上がって花咲くコスモスなんかが好きなんですけど....この展覧会、薔薇の作品が良いですよ、勿論、他の花の作品もすばらしいのですが。
もし行かれたら、人につられて歩かないで、椅子に座って、ゆっくり、この空気を楽しんできてくださいね。
展覧会解説と会場レイアウト(解説はHPの引用です)
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759~1840年)は、画家としての修業の後フランスへ行き、ルイ16世王妃マリー=アントワネットの蒐集室付素描画家の称号を得ます。フランス革命後、ナポレオン一世の皇帝妃ジョゼフィーヌなどの庇護のもと、宮廷画家として王侯貴族や上流階級の人々に「花のラファエロ」あるいは「バラの画家」と称えられる植物画家の巨匠として名声と人気を集めました。生涯にわたり植物画を描き続けたルドゥーテは、植物学的正確さを踏まえながらも芸術性を備えた花の姿を描き、その華麗な作品は今なお世界中の人々に愛され親しまれています。 Bunkamura ザ・ミュージアムでは3度目のルドゥーテ展となる今回は、ルドゥーテの版画作品ベスト版ともいえる最晩年の傑作集である『美花選』全144作品を中心にご紹介いたします。
・『美花選』に至る道
・『美花選』-最も美しい花々
早春の可憐な花
ヨーロッパの花々-アルプスから地中海まで-
庭の新しい仲間たちー遠方からの導入種
・「バラの画家」ルドゥーテ
初夏の庭-バラの花園
『バラ図譜』
東洋への憧れ
美しき実り-果物の肖像
・探検航海と植物
・エキゾチックな植物
・特別出品『バンクス花譜』
・ブーケの魅力
・ベラムに描かれた水彩画
・花言葉
会場内の特別演出も雰囲気を盛り上げています。
・バラの香り
パフューマリー・ケミストの蓬田勝之氏によるバラの香りの演出をいたします。情熱的かつ洗練された香りの「ダマスク・モダン」と、さわやかで優雅な香り「ティー」の2種類が会場を包みます。
・バラのドレス特別展示
ビーズ刺繍デザイナーの田川啓二氏のドレスを特別展示。
・展示会場演出
デザイナーの吉谷博光氏が「女性のための城」マルメゾン宮殿の室内からインスピレーションを受け、ルドゥーテ作品のためのサロンを美しく演出。
・花言葉
美輪明宏氏の著書『花言葉』より、花と美にまつわる言葉のご紹介。
という事で、薔薇を描いた作品を以下に紹介します(図録からです)
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