こどもの情景 戦争と子供たち
東京写真美術館の平成23年度コレクション展です。
例のシリーズものですよね。
7月14日までの開催です。
3.11大震災の被災地の子供達の豊かな表情を観ていると救われますよね、反面多数の子供が両親を失っています。
暗澹たる気持ちになります。
この展覧会の写真もそうです。
どんな状況におかれても無邪気で、健気に生きる子供たちには、思わず口元が緩みます。
傷ついた子供の写真には、眼頭が熱くなります。
そして、その背景にある、有史以来一度たりとも耐える事のなかった、今現在も続いている、戦争、地域紛争思うと、世の中の不条理を感じざるを得ません。
名だたる写真家がとらえた子供の情景、写美のコレクションからの展示です。
何度も観てきた有名な写真も沢山?ありました。
その多くは、第二次世界大戦、ベトナム戦争から取材したものです。
時代は1930年から1990年に亘ります。
以下の画像はチラシからです。
宮武東洋/バトントワラーになるのを夢みて練習する子供たち。収容所の中であっても出来るかぎり、こどもたちは普通の生活をおくらせる配慮がなされた。マンザナー収容所。
岡村昭彦/Vietnam-13全身にやけどを負った戦場のこども。戦争は木を家を街を、そして、いたいけな子さえも焼く。《ヴェトナム・1964年、 『LIFE』6月12日号掲載
白井薫/ねんねんころり/1956年
藤本四八/築地(中央区)、産院より退院(リヤカーで)/1947年
この美術館のある恵比寿ガーデンプレイスは、以前はサッポロビール(エビスビール)の工場でした。お化け煙突が有名で、近くのアメリカ橋は歌にもなりヒットしましたよね。今の恵比寿駅は元々エビスビールの貨物駅だったんですよね。
学生時代の二夏、この工場でアルバイトをしました。
光化学スモッグ警報が出るたびにラインを止めていた頃です。
今は他の町に住んでいますが、このあたり、私が子供の頃、父が私の手をひいて、よく散歩に連れて行ってくれました。駄菓子屋で大きな飴玉を買ってくれるのが楽しみでした。
この美術館を訪れる度にそんなことを、いつも思い出します。
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