香り かぐわしき名宝展
先々週、写楽展をメインに、あちこち.....上野に三日間(間をおいてですが)通ったのですが、大変な賑わいでした。
パンダに、東博の写楽、手塚治虫のブッダ、西美はレンブラントですからね。更に、この時期、修学旅行?の中高生団体がいっぱい、また科学博物館には小学生の団体ですからね。
流石にこの展覧会には子供の団体はいませんでしたが、常設展示室には高校生の団体がいましたよ。
藝大美術館のこの展覧会、力が入ってますよね。
集め出したら止まらなくなってしまったのかもしれませんね、よくこれだけ集めたものだと感心してしまいます。
チラシのコピーにもありますが「香の道具から日本画まで」です。
展覧会の構成は次の通り
(画像と解説はチラシからの引用です)
序 香りの源
第一章 香りの日本文化Ⅰ聖徳太子から王朝貴族へ
十一面観音立像
奈良〜平安時代 8〜9世紀
白檀など芳香を発する檀木を用いた 仏像。
阿弥陀浄土曼荼羅
平安時代 12世紀
舞楽壇に、截金で中央に大形の据香炉と小形 の香炉がいくつも配される。浄土における香供養の重要性が窺われる。
第二章 香道と香りの道
野々村仁清・色絵雌雉香炉
江戸時代 17世紀 京焼を代表する野々村仁清の色絵雉香炉(国宝)と対で伝わる。
三組盤
江戸時代 1863年(文久3)
香木を聞き分けて、駒を進める競馬香
第三章 香りの日本文化Ⅱ武家から庶民へ
宮川長春・遊女聞香図 江戸時代 18世紀
足下におかれた香炉から立ちのぼる煙は着物を薫きしめ、襟元から中空へとひろがる。遊女はその芳香に酔いしれているのか、恍惚の表情をうかべる。
第四章 絵画の香り
上村松園・楚蓮香之図
1924年(大正13)頃
楚蓮香とは、中国唐時代にいた絶世の美女の名。外出するとその香りに魅せられて蝶が飛び従ったといわれている。
速水御舟・夜梅
1930年(昭和5)
月光にゆれる木々の陰の合間からほのかに漂う花の香りを「暗香疎影」という
以下はチラシの解説冒頭部分の引用です。
6世紀、仏教伝来とともに日本人は香木を焚くことを知りました。 以来、日本では「香り」を仏教文化、 貴族文化、武家文化、庶民文化の中ではぐくみ、 世界に稀な香りの文化を生み出してきました。 本展覧会は、香りにまつわるさまざまな美術作品を紹介しながら、目に見えない香りの魅力を、人間の五感や想像力を頼りに味わっていただこうというものです。
香木(伽羅、沈香、六国、白檀、他)、香炉、合子、掛け軸、香枕、香時計、組香盤、香席再現まであります。実際香りをかぐこともできるコーナーもあります。そして香りにまつわる絵画作品ですから、チョット説明に窮する程多種多様の作品展示で....。
この展覧会は、東京藝術大学美術館で 5月29日まで開催されています。
もうすぐ終了ですよね。
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