映画 カミーユ・クローデル
この映画は、数年前府中美術館で開催された、カミーユ・クローデル展の関連企画で上映されたのを見ました。
スタッフ
製作:クリスティアン・フェシュネール、イザベル・アジャーニ
監督:ブリュノ・ニュイッテン
原作:レーヌ=マリー・パリス
脚本:ブリュノ・ニュイッテン、マリリン・ゴールディン
撮影:ピエール・ロム
音楽:ガブリエル・ヤレド
1989年10月
上映時間 175分
製作国 フランス
キャスト(役名)
イザベル・アジャーニ(カミーユ・クローデル)
ジェラール・ドパルデュー(オーギュスト・ロダン)
マドレーヌ・ロバンソン(ルイーズ=アタネーズ・クローデル)
ロラン・グレヴィル(ポール・クローデル)
アラン・キュニー(ルイ=プロスペール・クローデル)
カトリン・ブアマン(ジェシー・リップスコム)
子どものころから彫刻に勤しんでいた、カミーユは父親の援助のもと制作に励む。
母と姉はそんなカミーユを認めていなかった、弟はのちに詩人外交官となるポール。
1885年のパリ、師匠ブーシェがローマに学びに行くことになり、カミーユは後任のオーギュスト・ロダンのアトリエヘ赴いた。ブーシェとロダンの約束だった。既に名声を得ていたロダンは42歳カミーユは20歳。
ロダンは、カミーユの才能を認め、工房に弟子として採用する。
ある日、ロダンがモデルを誘惑している所に出会いカミーユは怒りを覚える。
2倍の年齢差にもかかわらず、そんな二人は、何時か愛しあうようになった。
ロダンはカミーユのためにパリ郊外にアトリエを準備する。そこが二人の愛の巣となる。
カミーユは、ロダンの作品の手伝いをするのが手いっぱいで、自分の作品は作れないでいた。
そんな日々の中、カミーユはロダンの子を身篭ってしまう。
中絶してしまったカミーユは、ロダンに、内縁の妻ローズと別れて、と迫るが、子供のいるローズとロダンは別れられず、煮え切らない態度を続ける。
カミーユは、ロダンとは二度と会わないことを誓う。
やがて画廊主ブロットと知りあうことで新たな仕事の方向を見出そうとするが、カミーユは、ロダンへの思をたちきる事が出来ない。
再会するも、お互いいがみ合ってしまう。
カミーユは、家に閉じこもるようになり、酒におぼれ、自分の作品を破壊するような精神状態に陥る。
個展を開くが、世間もそんな奇行をみてカミーユを疎ましく感じるようになる。
48歳になったカミーユは精神病院に収監、78歳で亡くなるまで、もう作品を作ることはなかった。
カミーユの彫刻家としての人生を認めようとしなかった、母と姉は一度も病院を訪れることはなかったという。
ただ一人、年一度訪問していた詩人で外交官の弟、ポールも海外赴任で訪れる事が出来なくなった。
一生、カミューはロダンの陰謀で、私はこうなってしまったと恨み言を言い続けたと......
カミーユ死後、ポールの手で遺された作品で個展が開催された。
カミーユ・クローデル
カミーユの作品
<分別盛り(第2ヴァージョン)>
男性はロダン、背後にかぶさる老女は内縁の妻ローズ・ブーレ追いすがる若い女性はカミーユ。
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