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2011.03.22

思想家吉本隆明さんの言葉(朝日新聞3/20本を開けばより)

未曾有の災害の状況が進行中ですが、お前は考えているのかと問われれば、絶えず考えています。いくら考えてもわかんねえってことはありますが、自分なりに、ずっと考えています。(以上は冒頭部分です)

そして、考えたことの中に、レーニンとスターリンの対決で結末がついた問題もありました。切実な私事と公、どちらを選ぶべきか、という問題です。(略)


以下、終りの部分です。
しかし、親鸞は「人間には往きと還りがある」と言っています。「往き」の時には、道ばたに病気や貧乏で困っている人がいても、自分のなすべきことをするために歩みを進めればいい。しかし、それを終えて帰ってくる「還り」には、どんな種類の問題でも、全てを包括して処理して生きるべきだと。悪でも何でも、全部含めて救済するために頑張るんだと。この考え方にはあいまいさがありません。かわいそうだから助ける、あれは違うから助けない、といったことではなく「還り」は全部助ける。しきりがはっきりしているのが親鸞の考え方です。

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